HEROsアンバサダーを務める中田氏
日本財団は20日、社会貢献活動に取り組むアスリートを表彰する「HEROs AWARD 2021」を都内で開催した。
「HEROs AWARD」は、アスリートの社会貢献活動を推進することで、スポーツでつながる多くの人の関心や行動を生み出し、広げていくことを目的として日本財団が立ち上げた「HEROs～Sportsmanship for the future～」プロジェクト（以下「HEROs」）の柱のひとつ。中田英寿氏、安藤美姫さんらHEROsアンバサダーや、水谷隼氏（卓球）、田中希実さん（陸上）ら2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会出場アスリートなど錚々たる出席者が見守るなかで行われた表彰式では、競技場の外でも社会のためにスポーツマンシップを発揮した選手やチーム・団体として村田兆治氏（男性部門）、寺田明日香さん（女性部門）、千葉ジェッツふなばし（チーム・リーグ部門）の3組が、さらに特別表彰として歌手のAIさんが表彰を受けた。
【受賞者・受賞者プロジェクト】
・村田兆治氏『離島甲子園』
＜活動内容＞
離島の次世代を担う人材を育成することを目標に、全国の離島を巡り野球大会を開催。 地理的環境から島外との交流機会の少ない全国の離島の中学生が一堂に会し、野球を通じて「島」と「島」の交流を図ることにより、新たな人間形成や健全な青少年・少女の育成を促進することで、将来を通じた離島地域の振興に寄与することを目的とする。
・寺田明日香さん『A－START』
＜活動内容＞
“挑戦する人の新しいキャリアスタートを応援する”をコンセプトに立ち上げた参加型プロジェクト。次世代の選手達には、コロナ禍で練習制限や大会中止などモチベーションが続かない毎日の中でも、自分で考え、創造し、困難を乗り越えている力を持って欲しいという思いのもと、オンラインプログラムやキャンプ活動を行っている。
・千葉ジェッツふなばし（田村征也社長／原修太選手）『JETS ASSIST』
＜活動内容＞
千葉ジェッツふなばしが「“ささえる”からはじまる社会貢献」をスローガンに実施する社会貢献プロジェクト。自治体・NPO法人・企業と連携しながら地域のニーズに応える形でさまざまな社会貢献活動を実施している。
・AIさん
＜活動内容＞
アーティストとして初のHEROs AWARDを受賞したAIさんは、SDGsの発信をテーマとしたメディア「TIP | Take Action for Peace」の開発や、病気と闘う子どもとその家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス（DMH）」を支援するためのチャリティーソングを提供するなど積極的に社会貢献活動に取り組んできた。来年東京で開催される次世代リーダーによる、世界最大級のグローバル・フォーマル「One Young World Tokyo 2022」オフィシャルアー ティストに就任。
【HEROsアンバサダー：中田英寿】
Q. HEROsの開催は5回目を迎えましたが、HEROsの活動が広まっているなという実感はありますか？
A. 受賞者の方々の幅広い活動もそうですし、知らなかった活動もあったので、それを知った時はHEROsの広がりを感じました。
Q. コロナ禍で、オリンピックが開催されたことで、スポーツの力が再認識されたと思います。スポーツの力を通して、アスリートの方々が活動していくなかで、何か変えていかないといけないことなどはありますか？
A. 変えていくというよりも、スポーツの力は、多くの方が参加できる「集まる機会」だと考えています。みんなで何かを一緒にやるということは、このような状況で難しい場合もありますが、スポーツの楽しさというところでは、決して難しいことではなく、人が集まることで社会へ影響を与えたり、良い方向へ向かわせます。心と心の繋がり というものが大事になると思っています。
Q. HEROs AWARDにかけまして、中田さんにとってHEROとは誰でしょうか？
A. ヒーローはどこにでもいます。自分にできないことができる人がヒーローだと思います。なので、誰が何をやっているのか知ることが1番大事じゃないかなと思います。
By サッカーキング編集部
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