サッカーはチームスポーツである。
しかし、良いチームを作り上げるために必要になるのは個人のスキルだ。
その個人のスキルを競うことのできるチャレンジが、全国97店舗以上を構える株式会社ヒマラヤが2021年から店頭で開催をしている『SOCCER KING CHALLENGE(サッカーキングチャレンジ)』である。
株式会社ヒマラヤは、バルセロナなど世界の強豪クラブがトレーニングに取り入れている最新マシン『ICON(アイコン)』を用いて、個人のスキルを競うイベント『SOCCER KING CHALLENGE』をこれまで約2年間に渡り開催してきた。今年度は2月の八幡西店(福岡)を皮切りに、7月の相模原古淵店(神奈川)まで約5カ月間にわたり全国各地のヒマラヤで予選大会が開かれてきた。
本レポートでは、8月に行われた決勝大会の白熱した様子を紹介する。
2023年8月26日(土)、大阪・生野にあるキャプテン翼スタジアムには、全国で開催されていた『SOCCER KING CHALLENGE 2023』の地域予選を勝ち抜いた各地域の猛者たちが集った(※今回は初めての全国大会となり小学校6年生を対象に開催)。
決勝大会への出場権を獲得したのは、予選会場として対象となったヒマラヤ11店舗において小学6年生の部で1位となった選手11名と、全国総合女子の部で1位となった選手の計12名。
細田守監督の映画の様な8月の突き抜ける青い空、そして暑さもピークを迎える夏休み最後の土曜日、続々と選手たちがスタジアムに集まってきた。緊張の面持ちの選手から笑顔の選手まで、十人十色の表情がうかがえる。
開会式が始まり、12名の選手たちの登場。選手の胸元には代表県名と名前が記されたゼッケンが輝いている。
そして、本大会アンバサダーを2年前から努めるMAKIHIKAさんも会場に駆けつけて開会を宣言。同じくサッカー系YouTuberの梅谷さん、TATSUYAさんも来場し子どもたちへエールを送った。
さらに本大会には、スペシャルゲストとして元プロサッカー日本代表の播戸竜二さんも登場。パワフルなその姿に圧倒されながらも、子どもたちの顔はみるみると笑顔へ変わっていた。
全員が見守る中、1人目の選手のプレーがスタート。それぞれのプレースタイルで魅せる選手たち。予選より得点を上げることができたと喜ぶ選手もいれば、思ったように結果が出せず悔しい表情を浮かべる選手も。
粘る選手たちにMC席からは応援の声が飛ぶ。
「がんばれ!」「諦めるな!」「最後まで!」
全ての応援を力に変え、最後の1秒まで果敢に挑む子どもたちの姿には、この大会でヒマラヤが掲げていた「夢・挑戦・笑顔」が体現されていた。
そして今回の決勝大会ではICONに加えてPUMAキックターゲットも競技として組み込まれており、日頃から子どもたちが練習している正確なキックスキルを発揮する機会となった。
その後、2回目のICONも全員のプレーが終わり、いよいよ表彰式が始まった。大会アンバサダーのMAKIHKAさん、MAKIHKAさんと共にMCを担当したヒマラヤ・長瀧さんからは選手たちに労いの言葉がかけられる。
本大会にて見事優勝を果たしたのは、青田悠誠選手(神奈川・小6)。コメントを求められた悠誠くんは「嬉しいです」と喜びを噛みしめた。
優勝者はヒマラヤとの年間契約が結ばれた。また、それぞれの参加者へも順位に応じた賞品が贈られた。
未来の可能性ある子どもたちへ元日本代表の播戸さんからは、「今、皆さんがここでプレーできるのは色々な人の支えがあるからです。感謝の気持ちを忘れずプレーしてほしい」とのメッセージがおくられた。
大会終了後、本大会のアンバサダーであるMAKIHIKAさんに話をうかがった。
「まず、全国各地の予選会に参加してくれたみんなに感謝したいです。そして、今日は全国大会ということもあり、プレーが上手な子たちが集まったので、みんなのスキルもトップレベルでした。緊張感もあって自分の力を発揮しきれなかった子もいれば、いつも通りの実力を出し切ることができた子もいて、すごく良い大会になったと感じます」
2021年よりアンバサダーを務めるMAKIHIKAさんはこう続ける。
「正直、『SOCCER KING CHALLENGE』のアンバサダーになった当初はここまで大会が盛り上がるとは思っていませんでした。しかし、今回初めて全国大会を開催することができた。自分ももっと盛り上げていくために全国を回って『SOCCER KING CHALLENGE』を全国に伝えていきたいです」
今後の目標については「いずれ目指していきたいものは世界大会。しかし、まずは日本で盛り上げ切らないといけないと感じます。誰しもがこのICONを知っている状態まで広げていきたい。いずれはスポーツとして認められるくらいの大会にしたいですね」と、世界大会への意欲を示した。
また、今回初となる『SOCCER KING CHALLENGE』の全国大会で見事優勝を果たした青田悠誠選手にも話をうかがった。
今回の全国大会に関してサッカーとは違う個人戦だったが、どんな気持ちでプレーしたのかを尋ねたところ、「普段からパスなどは正確に蹴る練習はしていました。今回、その練習の成果が結果としてでるよう意識して取り組みました」と語る。
今回の優勝に関しては、「率直に嬉しいです。予選大会含め大人数の中で1位になれたことが嬉しい」と喜びの表情。
また、今回の全国大会の経験を経て「自分の長所をチームでも発揮できるようにこれから頑張っていきたい。日々の練習で自分なりに目標を立てて、その目標に向かって進んでいこうと思います」と決意を見せた。
最後に悠誠くんに将来の夢を尋ねた。
「プロサッカー選手です」
大会終了後は、フットサルのエキシビジョンマッチも行われた。白熱した戦いに子どもたちの汗も光る。
最後には、プレーが終了した子どもたち同士で言葉を掛け合う姿も見られた。
ヒマラヤ発の『SOCCER KING CHALLENGE』が繋いだ友情、負けない気持ち、挑戦。子どもたちがこの夏で得ものは彼らの今後のサッカー人生においても大きな経験となっただろう。
未来のサッカー選手の夢ある挑戦は続く。本決勝大会に参加してくれた12名の選手のなかから、未来の日本代表選手が出てくることを楽しみにしています。
ヒマラヤ発『Soccer King Challenge 2023』決勝大会出場選手一覧:
神奈川県代表(相模原古淵店代表) 青田 悠誠/アオタ ユウセイ選手 <優勝>
山口県代表(山口店代表) 田村 優輝人/タムラ ユキト選手 <準優勝>
岐阜県代表(ヒマラヤ本館代表) 坂藤 蓮介/バンドウ レンスケ選手 <第3位>
福岡県代表(八幡西店代表) 松鶴 燈己/マツツル ヒコ選手 <第4位>
鹿児島県代表(霧島隼人店代表) 三堂 颯太/ミドウ ソウタ選手 <第5位>
東京都代表(相模原古淵店) 十亀 央汰/ソガメ オウタ選手
広島県代表(フジグラン東広島店) 岡田 総司/オカダ ソウシ選手
愛知県代表(豊田元宮店代表) 清水 煌斗/シミズ アキト選手
兵庫県代表(福知山店代表) 名城 來杜/ナシロ ライト選手
岡山県代表(岡山豊浜店代表) 末房 柊人/スエフサ シュウト選手
岡山県代表(津山インター店代表) 都井 瑞稀/トイ ミズキ選手
全国女子代表/鹿児島県代表(霧島隼人店) 竹中 悠月/タケナカ ユズキ選手
By サッカーキング編集部
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