[写真]=株式会社A to
海外挑戦を目指す日本のサッカー選手に向けた新たな舞台が2025年1月に用意されている。カナダ国内の男女トップリーグクラブとのプロ契約や、カナダの大学サッカー部の奨学生を目指すトライアウトが開催されることになった。
場所は神奈川県川崎市のAnker フロンタウン生田、開催日は男子が2025年1月4日(土)、女子は翌5日(日)のいずれも13時から18時まで。対象は15歳以上(高校生以上)の選手で、部活動/クラブ所属選手のみならず、海外挑戦を志す個人でもエントリーが可能だ。
当日は、男子のカナディアンプレミアリーグ・パシフィックFCや、2025年春にスタートする女子のカナダトップリーグ、ノーザンスーパーリーグに参入するバンクーバーライズFC、さらにカナダの大学サッカー関係者らも来日予定。
開催のきっかけには、元日本代表・中村憲剛氏がS級ライセンス取得に際し必要な研修をパシフィックFCで行い、日本とカナダの間でサッカー面での交流が深まったことも挙げられる。この縁で中村氏はクラブのアンバサダーに就任しており、今回のトライアウトでは来日したカナダのコーチ陣をサポートする。
トライアウトを主催する株式会社A toによると、カナダのクラブや大学は若い日本人タレントに強い関心を示しているとのこと。カナダにおけるプロサッカー選手の報酬は、男子では日本と比較してやや課題が残るものの、MLSや欧州に有望選手を積極的に輩出していこうという動きがある。また女子の場合は比較的高い水準の待遇を望むことができるという。海外挑戦を通じて言語習得や多様な文化の経験を積むチャンスと捉えることもできる。
カナダサッカー界は、2026年のW杯(アメリカ、カナダ、メキシコで共催)に向けてインフラや競技環境を強化し、新たな人材発掘と育成に力を入れている。若い才能を求めるカナダのクラブや大学と、海外でチャンスをつかみたい日本の選手とのマッチングがこれから増えていくかもしれない。
By サッカーキング編集部
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