ポドルスキは親友のシューマッハに勝利を捧げた [写真]=Getty Images
ブラジル・ワールドカップのグループリーグ第1節が16日に行われ、グループGではドイツ代表がトーマス・ミュラーのハットトリックを含む怒とうの4ゴールで、ポルトガルを一蹴。実は、勝利の裏には“ドイツの国民的スター”への思いがあった。
試合前日、ドイツが生んだ元F1の名ドライバー、ミハエル・シューマッハが昏睡状態を脱したというニュースが選手たちに飛び込んできた。シューマッハは昨年12月、フランスでスキー中に転倒し、長く昏睡状態に陥っていた。しかし、15日に彼がフランスの病院を退院し、スイスの自宅に近い大学病院へと移ったことが明らかになったのだ。
FWルーカス・ポドルスキは、かねてからシューマッハと親友同士。アーセナルの一員として臨んだ5月のFAカップ決勝でも、まだ昏睡状態だった彼のため、「KEEP FIGHTING MICHAEL(戦い続けろ、ミハエル)」と書かれたシューズを履いてプレーしていた。
そして今回、ポルトガル戦後にポドルスキはこうコメントしている。
「彼は僕の親友だ。彼が退院したという知らせを聞けたことは、チーム全員にとって重要だった。快方に向かっているみたいだから、本当にいいニュースだ。もちろん、そのことは(試合の)助けになった。背中を押されたよ」
FIFAは、ワールドカップの試合で選手がユニフォームの下にメッセージ入りのシャツを着ることを禁じている。そのため、ポドルスキは親友にメッセージを送れないことが残念だそうだ。
「シャツの下には何も書いちゃいけないから、何も準備はできなかったんだ。でも、彼はよき友人だし、フットボールも大好きなんだ。勝利を喜んでくれているはずさ。きっと試合を観戦したか、もしくは結果を見てくれていると思うよ」
(記事/Footmedia)