引退表明が議論の的となっているリベリ [写真]=Getty Images
バイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲCEO(最高経営責任者)が、フランス代表からの引退を表明したMFフランク・リベリーを巡る問題に言及した。
先月に、フランス代表でのキャリアを終える決断を下したリベリー。しかし、元フランス代表で、UEFA(欧州サッカー連盟)の会長を務めるミシェル・プラティニ氏は、同選手の引退表明に理解を示していない模様だ。「代表に選ばれるかどうかは、選手が決めることではない。監督が決めることだ」と話し、さらに「FIFA(国際サッカー連盟)の規定で決まっている。もし招集に応じなければ、彼はバイエルンで3試合の出場停止になる」と述べ、同選手の決定を批判していた。
代表招集を拒否した場合、クラブで出場停止処分を科される可能性を指摘されたリベリーに関して、ルンメニゲCEOは以下のように語り、プラティニ会長の意見に反論した。ドイツ紙『ビルト』が伝えている。
「我々は落ち着いている。フィリップ・ラームがドイツ代表から引退した時は、(指揮官の)ヨアヒム・レーヴと話し合った。フランクも同様だ。彼は(ディディエ・)デシャンと深く話し合った」
「よって、フランクはもう代表に招集されない。全てが適切に進み、FIFAの規則にも対応している」
「フランク・リベリーがフランス代表を選ぶのではない。それを決定することはできないからだ。ディディエ・デシャンが招集する意志を示すのならば、フランス代表に向かう必要がある」
また同紙は、この問題に言及したドルトムントのスポーツディレクターを務めるミヒャエル・ツォルク氏のコメントを掲載。同氏は選手の意思が尊重されなければならないと強調した。
「(代表引退の)決定は選手自身に任せなければならない。選手たちは(サッカー)協会の奴隷ではない」
(記事/超ワールドサッカー)