フェネルバフチェで一時代を築いたアレックスはコリチーバで現役を終えた [写真]=Getty Images
7日、ブラジル全国選手権の最終節コリチーバ対バイーアの試合が行われ、天才レフティーとして名を馳せた元ブラジル代表MFアレックスが現役最後の試合に出場した。
「コリチーバのアイドル」としてサポーターに愛されたアレックスの功績を称え、この試合でイレブンは「ALEX Obrigado Capitao(アレックス ありがとう!キャプテン)」と刻印されたユニフォームを着用して登場。86分にケイリソンと代わってピッチを去るとき、アレックスは目に涙を浮かべながらチームメイトと抱擁で別れを告げて、スタンドから惜しみない拍手が贈られた。ケイリソンと抱擁を交わしたアレックスは、近くで待っていた家族と抱き合って現役引退の瞬間を惜しんだ。
アレックスことアレッサンドロ・ジ・ソウザは1977年生まれの37歳。地元コリチーバでデビューすると、1997年から所属したパルメイラスではリベルタドーレス優勝やトヨタカップ出場などでその名を知らしめた。2004年から約8年間在籍したトルコのフェネルバフチェでは現地で深く愛され、イスタンブール市内にはアレックスの銅像が設置されているほどだ。
ロナウジーニョやカカーなどと同世代であったことが災いしたかはともかく、ブラジル代表には定着できなかったアレックス。しかし2003年にはクルゼイロで勝ち点100の優勝に貢献するなど、クラブチームでは数々の偉大な功績を残している。
(記事/Cartao Amarelo)