伊メディアが予想した大物監督達の“大移動”は実現するのだろうか [写真]=Getty Images
2017-18シーズンが後半戦へと突入するなか、14日付のイタリアメディア『プレミアム・スポーツHD』が監督人事に関する特集記事を掲載。欧州トップクラブを率いる指揮官の去就と来シーズンの新監督を一足早く予想している。
1人目に取り上げたのは、チェルシーで2シーズン目を迎えているアントニオ・コンテ監督。同メディアは、クラブの現状に不満を持っていることや家族が以前から母国イタリアへ戻ることを希望していることを理由に、同監督が契約を1年残して今シーズン終了時に退任すると見込んでいる。また、2014年夏から約2年間にわたって務めたイタリア代表監督へ復帰する可能性が高いと予測している。
なお、コンテ監督の後任には、ユヴェントスを率いるマッシミリアーノ・アレッグリ監督が就任すると予想。数年前から英語の習得に力を注いでいる点や将来的にプレミアリーグで指揮を執ることへの興味を否定していない点を理由として挙げている。
一方、セリエA史上最多となる6連覇達成(ユヴェントス監督就任後、3連覇中)やチャンピオンズリーグ(CL)で2度の準優勝など、目を見張る実績を残しているアレッグリ監督からユヴェントスを引き継ぐのは、現在レアル・マドリードを率いるジネディーヌ・ジダン監督だと予想。アンドレア・アニェッリ会長は、選手としてユヴェントスに在籍した当時からジダン監督の大ファンであることが、後任人事に少なからず影響するという。
現時点でリーガ・エスパニョーラの優勝争いから大きく後退し、CL出場権の確保すら危ぶまれるレアル・マドリードでは、フロレンティーノ・ペレス会長がドイツ代表を率いるヨアヒム・レーヴ監督を後任の筆頭候補に挙げていると伝えている。ジダン監督は先日、「2020年までの契約延長にサインした」と自ら明かしたが、続投は不透明な状況だ。
プレミアリーグでは、アーセン・ヴェンゲル監督が在任22シーズン目となる今シーズンを最後に、アーセナルを退団すると予測。後任には、すでに合意間近との報道があるバイエルン前監督のカルロ・アンチェロッティ氏の就任が濃厚と見ている。一方、昨年9月に同氏を解任したバイエルンは、昨シーズンまでバルセロナの監督を務めたルイス・エンリケ氏を新指揮官に招へいすると予想。途中就任を果たしたユップ・ハインケス監督の契約が今シーズンいっぱいまでであることや、現在72歳と高齢であることを要因に挙げている。
その他、パリ・サンジェルマン(PSG)は、今シーズン終了時に契約満了となるウナイ・エメリ監督を続投させることが濃厚だと予想。CLの成績次第では指揮官交代も否定できないとの見方だが、後任候補とされるマンチェスター・Uのジョゼ・モウリーニョ監督はその可能性を否定している。
果たして、トップクラブを率いる名将たちの“大移動”は実現するのか。少し気の早い話かもしれないが、シーズン後半戦の出来が将来を左右するだけに、監督たちの動向にも要注目だ。
(記事/Footmedia)
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