素晴らしい活躍を見せながらも、過小評価されている選手たち [写真]=Getty Images
先日、かつてチェルシー、インテル、レアル・マドリード、マンチェスター・Uなどで指揮を執ったジョゼ・モウリーニョ氏によるコメントが大きな話題となった。
同氏は『beIN Sports』のテレビ放送にて、3月2日に行われたリーガ・エスパニョーラ第26節レアル・マドリード対バルセロナの解説を担当。バルセロナが1-0の勝利を飾った後、決勝ゴールを挙げたクロアチア代表MFイヴァン・ラキティッチについて、「世界で最も過小評価されている選手の1人」と絶賛したのだ。
このコメントを受けて、スペイン紙『マルカ』は読者アンケートを実施。「欧州で最も過小評価されているサッカー選手は誰だと思いますか?」というタイトルで、10選手の名前を挙げた。
日本時間6日18時時点で最も多くの支持を得たのは、マンチェスター・Cのポルトガル代表MFベルナルド・シルヴァで得票率は23%だった。その他にも該当するプレーヤーは多数存在するだろうが、あなたならどの選手を選ぶだろうか。
*カッコ内の数字は、日本時間3月6日18時時点の得票率
■フェルナンジーニョ (9%)
生年月日:1985年5月4日
ポジション:MF
国籍:ブラジル
所属クラブ:マンチェスター・C
豪華な選手層を誇るマンチェスター・Cにおいて、最も替えの利かない選手だろう。ジョゼップ・グアルディオラ監督も「彼が3人いたらチャンピオンになれる」と絶賛。チームの“へそ”となるポジションに立ち、ハイレベルなポゼッションサッカーを支えている。
■アンデル・エレーラ (18%)
生年月日:1989年8月14日
ポジション:MF
国籍:スペイン
所属クラブ:マンチェスター・U
オーレ・グンナー・スールシャール新監督就任以降、最も輝きを放っているのはポール・ポグバだが、“縁の下の力持ち”となっているのがエレーラだ。指揮官も「彼はピッチの至るところをカバーしてくれる」と全幅の信頼を置く。在籍5年目を迎え、今では次期キャプテン候補にも名前が挙がるほどだ。
■ルイ・パトリシオ (3%)
生年月日:1988年2月15日
ポジション:GK
国籍:ポルトガル
所属クラブ:ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ
プレミアリーグ初挑戦となる今季、昇格組のウルヴァーハンプトン・ワンダラーズで守護神として活躍中。チームで2番目に長い出場時間を誇り、ここまで35失点はリーグで5番目に少ない。スポットライトを浴びる機会はほとんどないが、ポルトガル代表としてユーロ2016優勝を経験するなど、欧州を代表するGKの一人だ。
■ベルナルド・シルヴァ (23%)
生年月日:1994年8月10日
ポジション:MF
国籍:ポルトガル
所属クラブ:マンチェスター・C
「過小評価されている選手」の枠には当てはまらないかもしれないが、まだまだ褒めたりないプレーヤーの一人かもしれない。マンチェスター・Cで2年目を迎えた今季は、MVP級のパフォーマンスを披露。グアルディオラ監督も「今のチームは彼と残りの10人で成り立っている」と最大級の賛辞を送っている。
■アンドリュー・ロバートソン (5%)
生年月日:1994年3月11日
ポジション:DF
国籍:スコットランド
所属クラブ:リヴァプール
24歳にしてスコットランド代表のキャプテンを務め、抜群の機動力と多彩な左足のキックで、今や“プレミアNo.1の左サイドバック”との呼び声が高い。モウリーニョ氏も、マンチェスター・Uの監督としてリヴァプールと対戦した昨年12月の試合後に「彼を見ているだけで疲れる」と、その走力を称えていた。
■カリドゥ・クリバリ (10%)
生年月日:1991年6月20日
ポジション:DF
国籍:セネガル
所属クラブ:ナポリ
強さ、速さ、巧さの三拍子を兼ね備えた左利きのセンターバックで、セットプレーでは貴重な得点源にもなっている。在籍5年目を迎えたナポリでは、不動のDFリーダーとして活躍。しかし、ビッグクラブからの引き抜きのうわさは絶えず、今夏の移籍市場では争奪戦が展開されることになりそうだ。
■ファビーニョ (5%)
生年月日:1993年10月23日
ポジション:MF
国籍:ブラジル
所属クラブ:リヴァプール
モナコからリヴァプールに移籍した今季、序盤戦は出番に恵まれなかったが、昨年12月以降は公式戦17試合連続でピッチに立っている。さらに本職のボランチだけでなく、センターバックとしても圧巻のパフォーマンスを披露。プレミアリーグで先発した15試合は負け知らずと、チームの“ラッキーボーイ”的存在になっている。
■セサル・アスピリクエタ (14%)
生年月日:1989年8月28日
ポジション:DF
国籍:スペイン
所属クラブ:チェルシー
今季はガリー・ケーヒルに代わる実質的なキャプテンを務め、プレミアリーグでは全試合にフル出場中。さらに高精度のクロスでチーム2位タイとなる4アシストを記録するなど、攻撃面でもチームに貢献している。驚くようなプレーを見せるわけではないが、どの指揮官にも重宝される選手だ。
■サミール・ハンダノヴィッチ (3%)
生年月日:1984年7月14日
ポジション:GK
国籍:スロヴェニア
所属クラブ:インテル
欧州5大リーグにおいて、ここ5年間(2014年1月1日~2019年1月28日)のリーグ戦出場時間が最も多い選手であり、昨年4月には外国籍選手史上5人目となるセリエA400試合出場を達成した。今年2月からはマウロ・イカルディに代わってキャプテンも務めるなど、インテルを象徴するプレーヤーである。
■アクセル・ヴィツェル (10%)
生年月日:1989年1月12日
ポジション:MF
国籍:ベルギー
所属クラブ:ドルトムント
ドルトムント加入1年目ながら、不動のアンカーとして前半戦の快進撃に貢献。これまでベルギー、ポルトガル、ロシア、中国でプレーしてきたため、欧州5大リーグは今季が初挑戦となるが、代表通算100試合以上に出場してきたことを考えると、30歳にしてようやく実力相応のリーグにやってきたと言える。
(記事/Footmedia)
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