既に来季の“内定”を勝ち取った選手たち [写真]=Getty Images
3月1日から本格的にスタートした就職活動。今年はゴールデンウィークが10連休になるという事情もあるが、売り手市場の人材争奪戦は激しさを増し、例年を上回るペースで内定者が出ているという。
欧州サッカー界も例外ではなく、すでに2019-20シーズンの移籍が内定した選手たちが少なくない。27日には、バイエルンがアトレティコ・マドリードからフランス代表DFリュカ・エルナンデスを獲得したことを発表。契約は2019年7月1日から2024年6月30日までの5年間で、2019-20シーズンからドイツでプレーすることが決まった。移籍金は8000万ユーロ(約99億円)で、ドイツ誌『kicker』によるとクラブ史上最高額だという。
2018-19シーズンが佳境を迎えるなかで成立したビッグディール。だが、L・エルナンデス以外にも、来季の“移籍内定”を手にした選手は少なくない。今回は、すでに新天地が決まっているプレーヤーたちを紹介しよう。
アーロン・ラムジー(MF/ウェールズ代表)
移籍先:アーセナル→ユヴェントス
今季でアーセナルとの契約が満了を迎えるラムジーが選んだのは、新たな挑戦だった。来季からユヴェントスに加入することで合意。プロデビュー以来、プレーしてきた英国を離れ、イタリアで新たなキャリアをスタートさせる。イギリスメディア『BBC』によると、新天地での基本給は英国人選手としては史上最高額の週給40万ポンド(約5800万円)になるという。
フレンキー・デ・ヨング(MF/オランダ代表)
移籍先:アヤックス→バルセロナ
今年1月、アヤックスからバルセロナへの来季加入が発表。移籍金は7500万ユーロ(約93億円)と報じられ、1100万ユーロ(約14億円)のボーナス条項が設定されているという。ヨーロッパで最もその将来性が期待されている21歳には、マンチェスター・Cやパリ・サンジェルマンも獲得に乗り出していたが、「僕の夢だった」というカタルーニャ行きが決まった。
エデル・ミリトン(DF/ブラジル代表)
移籍先:ポルト→レアル・マドリード
ジネディーヌ・ジダン監督の電撃復帰から3日後、レアル・マドリードが来季からの加入を発表したのがミリトンだった。21歳のDFは今季開幕前にサンパウロからポルトに加入。欧州初挑戦ながら、昨年9月にブラジル代表デビューを果たし、チャンピオンズリーグではポルトのベスト8進出に貢献していた。スペインメディアによると、移籍金は5000万ユーロ(約62億円)。DFとしては、レアルの史上最高額になる。
ロドリゴ(FW/U-20ブラジル代表)
移籍先:サントス→レアル・マドリード
日本代表MF堂安律もノミネートされた若手版バロンドール「コパ・トロフィー」の候補10名に最年少で名を連ねたブラジルの超新星。“小さなネイマール”の異名を持ち、昨年6月にレアル・マドリードへの移籍内定が発表された。1年早くスペイン上陸を果たしたヴィニシウス・ジュニオールは大親友であり、来季はこの10代コンビがレアルの攻撃の中心を担う可能性もある。
ベンジャマン・パヴァール(DF/フランス代表)
移籍先:シュトゥットガルト→バイエルン
昨夏のロシアW杯で“世界一”に輝くだけでなく、アルゼンチン代表戦で決めたボレーシュートが大会最優秀ゴールにも選ばれたパヴァール。一躍ブレイクを果たした右サイドバックを射止めたのはバイエルンで、今年7月1日から2024年までの契約を締結した。L・エルナンデスの加入も決まり、世界王者の両サイドバックがドイツ王者の両翼を担うこととなった。
ムナス・ダブール(FW/イスラエル代表)
移籍先:ザルツブルク→セビージャ
日本代表MF南野拓実が所属するザルツブルクのエースストライカーで、今冬に来季からのセビージャ入団が内定した。2015-16シーズンにはスイス・スーパーリーグ、2017-18シーズンにはオーストリア・ブンデスリーガで得点王に輝いた実績を持ち、今季も公式戦38試合に出場して26得点をマーク。トッテナムやフィオレンティーナなども関心を示していたが、新シーズンはスペインに活躍の舞台を移す。
ザック・ステファン(GK/アメリカ代表)
移籍先:コロンバス・クルー→マンチェスター・C
2018年1月にアメリカ代表デビューを果たし、同年にはメジャーリーグ・サッカー(MLS)の年間最優秀GKに輝いた逸材。昨年12月にマンチェスター・Cへの移籍が発表され、今年7月から正式合流を果たす。移籍金の額は明かされていないが、GKの移籍金としてはMLS史上最高額になるという。
(記事/Footmedia)
By Footmedia