サッカー界でも、たくさんのエイプリルフールネタが注目を集めてきた [写真]=Getty Images
4月1日はエイプリルフール。日本のみならず、世界でもホントのようなウソの話が発信される日だ。そこで今回は、過去にサッカー界を騒がせたエイプリルフールネタを紹介しよう。
■バロンドール上位20名がプレミア各クラブへ電撃移籍!?
2017年4月1日、イギリス紙『デイリー・スター』は「革新的な移籍が成立した」と伝えた。その内容とは、2016年度のバロンドール上位20名の選手たちがシーズン終了までプレミアリーグの各クラブにレンタル移籍するというもの。
バロンドール受賞者のクリスティアーノ・ロナウドが最下位(当時)のサンダーランドへ、そして2位のリオネル・メッシが19位(当時)のミドルスブラへ、というように移籍する。以下が各クラブの獲得リスト(カッコ内は当時の所属クラブ)。
サンダーランド:クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)
ミドルスブラ:リオネル・メッシ(バルセロナ)
ハル・シティ:アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)
スウォンジー:ルイス・スアレス(バルセロナ)
クリスタル・パレス:ネイマール(バルセロナ)
レスター:ギャレス・ベイル(レアル・マドリード)
サウサンプトン:ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)
ストーク:ルイ・パトリシオ(スポルティング)
ウェスト・ブロムウィッチ:ズラタン・イブラヒモヴィッチ(マンチェスター・U)
エヴァートン:ポール・ポグバ(マンチェスター・U)
アーセナル:アルトゥーロ・ビダル(バイエルン)
マンチェスター・U:ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン)
リヴァプール:トニ・クロース(レアル・マドリード)
マンチェスター・C:ルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)
トッテナム:ディミトリ・パイェ(マルセイユ)
下位クラブに世界的スター選手が加入するのはもちろんのこと、リヴァプールにクロース、マンチェスター・Cにモドリッチが貸し出されるという夢のような話もあり、ファンの間で大いに盛り上がった。
■左利き専用ボールを開発!?
アーセナルが2015年のエイプリルフールネタとしてクラブ公式チャンネルの『アーセナルTV』で発表したのが、“左利き専用ボール”だった。ユニフォームサプライヤーのプーマ社との共同開発で、世界初、しかもアーセナルのためだけに作られた特別製。「左利きの選手のキック精度やパワーを高める」効果があるとされた。
実際に、両利きのサンティ・カソルラ、左利きのメスト・エジルとナチョ・モンレアル、そして右利きのエクトル・ベジェリンが新ボールを試してみたところ、「信じられないくらいすごい」(カソルラ)、「革新的だ!」(エジル)と驚きを露わに。ベジェリンも「左足のキックを向上させてくれそうだ」と意外な効果を明かした。
製品開発部長のキース・ウッズ氏は「左利きの選手が多いアーセナルからの依頼だった」と明かしたうえで、「左利きの選手が待ち臨んだボールが誕生した」と新製品を紹介。あくまでエイプリルフールのネタだったため、量産には至らなかったようだが、左足のキックを苦手とする選手や子どもたちは少なくないため、正式に製品化されれば意外と売れるかもしれない。
■ふなっしーがシャルケの第2マスコットに就任!?
ちょうど3年前、シャルケは日本語公式ツイッターで驚きの発表をした。千葉県出身の『梨の妖精』こと、ふなっしーが“第2マスコット”に就任すると明らかにしたのだ。さらに、「ドイツ語を覚えるまでは内田篤人(当時シャルケ所属)が通訳としてサポートすることになる」とし、ホルスト・ヘルトSD(当時のスポーツ・ディレクター)とともに『FUNASSYI』と名前がプリントされたユニフォームを掲げる内田の写真を公開した。
これにはフォロワーたちも度肝を抜かれ、「マジで?」や「背番号は“74”でしょ」などの返信ツイートが殺到。まもなくエイプリルフールのネタだったことが明らかにされたが、「ふなっしーは黄色だからドルトムントにどう?」という新たなオファーを提示するファンもいた。
#ヘルト「到着後、まずは色をシャルケブルーに変えてもらう」#シャルケ の第2マスコットに #ふなっしー(@funassyi)が就任することが決定した。ドイツ語を覚えるまでは #内田篤人 が通訳としてサポートすることになる。 #S04 pic.twitter.com/6RWDMhWkum
— FCシャルケ04 (@s04_jp) 2016年3月31日
■エトーの笑えない話
中には笑い話で済まされないケースもあった。1年前、アフリカメディア『Jeune Afrique』は元カメルーン代表FWサミュエル・エトーにインタビューを敢行したとする記事を掲載。その中で、同選手はカメルーンの大統領選に出馬する意思があると伝えた。
しかし、デリケートな国内情勢をジョークのネタにしたとして、選手本人は怒りを爆発。自身のフェイスブックアカウントを通じて次のような抗議文を掲載した。
「一人のカメルーン人として、私は自分の国の体制、そこに関わっている人たちのことを大変リスペクトしている。だから、今年の大統領選は非常に重要なものだし、軽々しく扱うべきではない」
さらにエトーは、記事を撤回して訂正文を掲載しないのであれば法的措置も辞さない構えを見せた。『Jeune Afrique』はそれでも記事を掲載。「文章のテイストからも分かるように、エトー氏がカメルーンの大統領選に出馬するなどと言った事実はありません」との注釈文のみ追加された。
■C・ロナウドがバロンドールを自主返納!?
スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』は2017年12月28日、「クリスティアーノ・ロナウドがバロンドールを返納する」と報じた。
C・ロナウドは同月に通算5度目のバロンドール受賞を果たしたが、23日に行われた“エル・クラシコ”で0-3と完敗。この結果を受けて、「自分のバロンドール受賞はふさわしくないという考えに至り、同賞を主催する『フランス・フットボール』誌にトロフィーを返納する決断をした」と同紙は伝えた。
記事内には、本人によるコメントも添えられており、「自分が『メッシよりも上』だと言ったのは早まった発言だった。世界中の人たちが『世界最高はメッシ』と称えるが、それはもっともなことだ。だから僕はバロンドールを返します。僕にそれは相応しくない」と関係者に懺悔したという。
もっとも、これも“エイプリルフール”ネタの一つ。スペインでは「Día de los Santos Inocentes(罪のない者の日)」と呼ばれる12月28日がエイプリルフールにあたり、嘘をついても良い日とされている。なお、『ムンド・デポルティーボ』はバルセロナ寄りのメディアであり、“エル・クラシコ”での完勝を受けて、わざとこんなフェイクニュースを配信した。
「年末にビッグニュースが飛び込んできた!」と思っても、それがスペイン方面から“12月28日に発信された情報”であれば、よくよくご注意を。
(記事/Footmedia)
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