[写真]=Getty Images
先週末に行われたリーグ戦では、欧州各国で4人の日本人選手が得点を挙げた。
マジョルカに所属するMF久保建英は、7日に行われたリーガ・エスパニョーラ第27節のエイバル戦で今季3点目を記録。同日行われたリーガ・エスパニョーラ2部第31節では、ウエスカに所属するFW岡崎慎司がフエンラブラダから今季8点目となるゴールを奪った。
さらにベルギーでは、ヘンクに所属するFW伊東純也が、ジュピラー・プロ・リーグ第29節のオーステンデ戦で2試合連続となる今季5点目を記録した。
8日には、ザルツブルクに所属するFW奥川雅也がスコアラーの仲間入り。オーストリア・ブンデスリーガ第22節でシュトゥルム・グラーツと対戦すると、今季8点目となるゴールを挙げた。
Jリーグが中断中の今、サムライ戦士たちの活躍は本当に喜ばしいことだろう。では、今季ここまで“欧州組”で最も得点を挙げている選手は誰なのか。今回は公式戦における得点数を集計し、トップ10をランキング形式で紹介する。
※以下のデータは、移籍情報サイト『transfermarkt』を参照(3月9日時点)
※カッコ内は、「所属クラブ/年齢/ポジション」
▼10位 5ゴール
大迫勇也(ブレーメン/29歳/FW)
今季公式戦:22試合出場5ゴール
昨季に並ぶ公式戦5ゴールを挙げているものの、昨年11月以来に得点がなく、チームはブンデスリーガで降格圏に沈んでいる。個人としてもチームとしても試練の時を迎えているが、日本代表のエースとして意地を見せられるか。
▼6位タイ 6ゴール
浅野拓磨(パルチザン/25歳/FW)
今季公式戦:29試合出場6ゴール
昨年11月と12月の2カ月間で公式戦5ゴールをマーク。ヨーロッパリーグ(EL)では、グループステージ第5節、第6節と2試合連続ゴールを記録した。年明け以降はゴールに見放されているものの、欧州で自身初となる2ケタ得点も不可能ではない。
中村敬斗(トゥウェンテ/19歳/FW)
今季公式戦:18試合出場6ゴール
PSVとのエールディヴィジ開幕戦で挨拶代わりのゴールを決めると、翌節のフローニンゲン戦でもFK弾を決めて、鮮烈デビューを飾った。さらに、2020年の初戦となった1月19日のアヤックス戦では、王者相手に鮮やかなミドルシュートを叩きこんだ。欧州1年目、19歳にして強烈なインパクトを残している。
伊東純也(ヘンク/27歳/FW)
今季公式戦:38試合出場6ゴール
自身初のチャンピオンズリーグ(CL)では無得点に終わったが、昨年12月の国内カップ戦で今季初ゴールを挙げてから調子は右肩上がり。7日のオーステンデ戦で2試合連続ゴールを決めて、今季公式戦の得点数を「6」に伸ばした。
森岡亮太(シャルルロワ/28歳/MF)
今季公式戦:31試合出場6ゴール
加入2年目にして不動の地位を確立。ジュピラー・プロ・リーグでは、開幕11試合で6ゴールを挙げ、ここまで29試合すべてでピッチに立っている。欧州でのシーズン最多得点は、2016-17シーズンのシロンスク・ヴロツワフ(ポーランド)時代に記録した8ゴール。自己ベストの更新にも期待がかかる。
▼5位 7ゴール
鈴木優磨(シント・トロイデン/23歳/FW)
今季公式戦:25試合出場7ゴール
初の海外挑戦で着実に結果を残している。今季リーグ第8節で欧州初ゴールを挙げると、その後もコンスタントに得点にマーク。ここまで7ゴールを記録している。リーグ戦では18試合連続でスタメン起用されるなど、主軸の一人だ。
3位タイ 8ゴール
岡崎慎司(ウエスカ/33歳/FW)
今季公式戦:27試合出場8ゴール
ここまで8ゴールはチーム単独トップ。さらに直近のリーグ戦4試合で4ゴールと、ノリにのっている。2部が主戦場とはいえスペイン初挑戦、しかもリーグ開幕直後に移籍を余儀なくされたことを考えると、称賛されてしかるべきパフォーマンスだ。チームは自動昇格圏の2位サラゴサまで5ポイント差に迫っており、“エース”のさらなる得点が期待されている。
鎌田大地(フランクフルト/23歳/MF)
今季公式戦:36試合出場8ゴール
ここまでの8ゴールはすべてカップ戦で決めたもの。6ゴールを叩き出しているELでは、マンチェスター・Uのブルーノ・フェルナンデスらと並んで得点ランキングトップに立っている。国内リーグで得点がないのは寂しい限りだが、覚醒の時を迎えた23歳の評価は確実に上向いている。
▼2位 9ゴール
南野拓実(リヴァプール/25歳/FW)
今季公式戦:28試合出場9ゴール
CLでは初得点を含む2ゴールをマーク。その活躍が認められてのリヴァプール移籍となったが、新天地では公式戦6試合に出場して、いまだにゴールがない。とはいえ、シーズンを通してみれば、“欧州組”で2番目の9ゴールを記録。日本代表でも結果を出し続けている。リヴァプールでの初得点、そしてシーズン2桁得点も達成できるはずだ。
▼1位 10ゴール
奥川雅也(ザルツブルク/23歳/MF)
今季公式戦:27試合出場10ゴール
今季、欧州でプレーする日本人選手で最も得点を挙げているのが奥川である。南野の活躍もあってスポットライトを浴びる機会は少なかったが、8日に今季リーグ戦8点目となるゴールをマーク。公式戦の得点数を2桁の大台に乗せた。自身のシーズンベストを更新中で、どこまで記録を伸ばせるのか要注目だ。
By Footmedia