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プレミア初制覇から15年…2004-05のチェルシーメンバーの現在地

2020.04.30

2004-05シーズンにクラブ史上初のプレミアリーグ制覇を成し遂げたチェルシーのメンバーたち

 2005年4月30日は、チェルシーにとって特別な日である。2004-05シーズンのプレミアリーグ第36節でボルトンと対戦し、2-0で勝利。クラブ史上初のプレミアリーグ制覇を決め、イングランドのトップリーグでも50年ぶりの優勝を果たした。

 同シーズンに獲得した勝点「95」は、当時の最高記録(現在の記録はマンチェスター・Cが2017-18シーズンに打ち立てた「100」)。ジョゼ・モウリーニョ監督は、就任1年目にしてチームを頂点へと導いた。

 あれから15年――。当時の選手たちは何をしているのか。2004-05シーズンの主要メンバー15名の“今”を、当時の背番号とともに紹介する。

※年齢は4月30日時点のもの
写真=Getty Images
 

▼MF 8 フランク・ランパード
(元イングランド代表/当時26歳⇒現在41歳)

 今季からチェルシーの監督に就任したランパード。15年前のボルトン戦では、全2ゴールを奪った。ウェストハムから加入して4年目だった2004-05シーズンはチームで唯一、リーグ戦全試合に出場。13ゴール18アシストを記録し、50年ぶりのトップリーグ制覇の立役者となった。
 

▼DF 26 ジョン・テリー
(元イングランド代表/当時24歳⇒現在39歳)

 プレミアの優勝トロフィーを初めて掲げたのが、キャプテンのテリーだ。その後も4度のリーグ優勝を経験し、クラブの象徴的存在となった。2017年までチェルシーに在籍し、公式戦700試合以上に出場。2018年の現役引退後は指導者に転身し、同年10月からアストン・ヴィラのアシスタントコーチを務めている。
 

▼DF 13 ウィリアム・ギャラス
(元フランス代表/当時27歳⇒現在42歳)

 ギャラスは2001年夏にチェルシーに加入。最終ラインならどこでもこなせるユーティリティ性を武器に活躍し、2004-05シーズンからのリーグ連覇に貢献した。2006年の退団後は、ロンドンのライバルクラブであるアーセナルとトッテナムでプレー。チェルシー、アーセナル、トッテナムでリーグ戦に出場した最初の選手となった。2014年に現役を退き、現在は解説者として活動している。
 

▼DF 6 リカルド・カルヴァーリョ
(元ポルトガル代表/当時26歳⇒現在41歳)

 酒井宏樹が現在所属するマルセイユで、今季からアシスタントコーチを担当しているR・カルヴァーリョ。2004年夏にモウリーニョ監督とともにチェルシー移籍を果たし、1年目から主力として活躍した。2010年までチェルシーでプレーした後、レアル・マドリードへ移籍。モウリーニョ監督と3度目のタッグを組み、リーガ・エスパニョーラやコパ・デル・レイのタイトルを獲得した。
 

▼GK 1 ペトル・チェフ
(元チェコ代表/当時22歳⇒現在37歳)

 2004-05シーズンはプレミアリーグ35試合に出場して、24回のクリーンシートを記録。リーグ史上最少のシーズン15失点と鉄壁の守備を見せたチームを最後尾から支えた。2015年夏にチェルシーを退団した後は、4シーズンにわたってアーセナルでプレー。昨季限りで現役生活に別れを告げ、現在は技術及び評価顧問としてチェルシーに復帰している。
 

▼MF 4 クロード・マケレレ
(元フランス代表/当時32歳⇒現在47歳)

 2003年夏にレアル・マドリードからチェルシーに加入。“守備職人”として高いパフォーマンスを披露し、国際プロフットボール選手協会(FIFPro)が主催する2005年のワールドベストイレブンに名を連ねた。2011年の引退後は、パリ・サンジェルマンのコーチやオイペン(ベルギー)の監督を歴任。昨年8月からはテクニカル・メンターとしてチェルシーに復帰し、アカデミーの選手たちの指導にあたっている。
 

▼MF 30 ティアゴ・メンデス
(元ポルトガル代表/当時23歳⇒現在38歳)

 中盤の一角として34試合に出場し、プレミアリーグ初制覇に貢献したティアゴ。ただ、チェルシーに在籍したのは2004-05シーズンのみで、その後はリヨンやユヴェントスでプレーし、アトレティコ・マドリードでもリーグ優勝を成し遂げた。2017年の引退後も同クラブに残り、ディエゴ・シメオネ監督の下で1年間コーチを務めた。
 

▼FW 22 エイドゥル・グジョンセン
(元アイスランド代表/当時26歳⇒現在41歳)

 グジョンセンは2000年夏にボルトンからチェルシーに移籍。2004-05シーズンはランパードに次ぐ37試合に出場し、加入5年目にしてプレミアリーグ初優勝を果たした。2006年にチェルシーを離れた後は、スペイン、フランス、ギリシャ、中国など世界各地でプレーし、2017年9月に引退。現在は母国アイスランドのU-21代表のアシスタントコーチを務めている。
 

▼FW 15 ディディエ・ドログバ
(元コートジボワール代表/当時27歳⇒現在42歳)

 プレミアリーグ優勝4回、チャンピオンズリーグ制覇1回など、チェルシーで数々の功績を残したドログバ。加入1年目だった2004-05シーズンは“15番”を着用しており、2006-07シーズンから“11番”に変更した。現役時代から慈善活動に積極的に取り組んでおり、自身が母国に所有している病院を新型コロナウイルス対策のために提供したことが先日話題となった。
 

▼MF 11 ダミアン・ダフ
(元アイルランド代表/当時26歳⇒現在41歳)

 ドログバの前に“11番”を背負っていたのがダフだ。2003年にチェルシーの一員となったダフはウイングとして活躍し、2004-05、2005-06シーズンのプレミアリーグ連覇に貢献した。その後はニューカッスルやフルアムでのプレーを経て、2015年に引退。昨年2月からセルティックのコーチを務めていたが、今月からアイルランド代表のコーチも兼務することとなった。
 

▼MF 10 ジョー・コール
(元イングランド代表/当時23歳⇒現在38歳)

 2003年夏から7シーズンにわたってチェルシーでプレー。ウイングやトップ下などさまざまなポジションに対応し、3度のプレミアリーグ王者に輝いた。2018年11月に引退した後は、今年1月までチェルシーのアカデミーコーチを担当していた。現在は解説者として活動するかたわら、新型コロナウイルス対策支援のためのチャリティー活動にも尽力している。
 

▼MF 16 アリエン・ロッベン
(元オランダ代表/当時21歳⇒現在36歳)

 2004-05シーズンはチェルシー加入1年目だったロッベン。ケガの影響で18試合の出場にとどまったが、7ゴール9アシストを挙げるなど、大きなインパクトを残した。2007年にチェルシーを退団し、レアル・マドリードで2年、バイエルンで10年にわたってプレー。昨季限りで現役を退いた後は第一線から離れ、息子のカイ君が所属するTSVグリュンヴァルトのU-8チームで指導を行っている。
 

▼MF 14 ジェレミ・ヌジタップ
(元カメルーン代表/当時26歳⇒現在41歳)

 ジェレミは2003年夏、レアル・マドリードから加入。レギュラー確保とはならなかったものの、持ち前のユーティリティ性でウイングやサイドバックとして活躍し、2度のプレミアリーグ優勝を経験した。2011年に現役生活を終え、現在はFIFProの副会長を務めている。
 

▼DF 20 パウロ・フェレイラ
(元ポルトガル代表/当時26歳⇒現在41歳)

 R・カルヴァーリョやティアゴとともに、同胞のモウリーニョ監督を支えたのがP・フェレイラだ。2004年夏、同監督の後を追ってポルトからチェルシーに加入。安定したパフォーマンスで堅守の構築に貢献し、初のプレミアリーグ優勝を成し遂げた。2013年にチェルシーで現役引退した後もクラブに残り、レンタルで他チームに移籍した選手たちの指導などを行っている。
 

▼FW 9 マテヤ・ケジュマン
(元セルビア・モンテネグロ代表/当時26歳⇒現在41歳)

 2000-01シーズンから所属したPSVでエールディヴィジ得点王に3度輝き、2004年夏に鳴り物入りでチェルシーに加入してきた。しかし、新天地ではリーグ戦4得点と期待外れに終わり、わずか1年でチェルシーを去った。引退後はエージェントとしての活動を開始し、ラツィオのセルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチの代理人を務めている。

(記事/Footmedia)

By サッカーキング編集部

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