[写真]=Getty Images、兼子愼一郎
横浜F・マリノスは19日、セルティックとの親善試合に6-4で勝利を収めた。スコットランド王者相手にも打ち勝つ攻撃力を発揮したJリーグ王者は、23日に『明治安田Jリーグワールドチャレンジ2023』でマンチェスター・シティと対戦する。
プレミアリーグとUEFAチャンピオンズリーグの覇者として来日するシティは、19日にアジア遠征メンバー25名を発表。アーリング・ハーランドや負傷を抱えていると見られるケビン・デ・ブライネら、スーパースターたちが名を連ねた中、U-21チームからの抜てきは2人のみと“ガチ”の編成だったのが印象的だ。4年前にも同じ時期にマリノス対シティが行われ、結果は1-3でシティの勝利となった。しかし、一時はマリノスが同点に追いつき、ボール支配率で上回って数多くのチャンスを作るなど意地を見せた。シティはロドリやエメリック・ラポルト、ジョン・ストーンズら4人をフル出場させ、公式戦さながらのハイテンションな試合になったのを思い出す。
その経験があるうえ、2週間後に今季最初のタイトルを賭けたコミュニティ・シールドが控えていることも遠征メンバーの編成に影響を与えたかもしれない。19日に新チームが始動したばかりで、23日のマリノス戦が初めての対外試合。そこから東京でバイエルン、韓国でアトレティコ・マドリードとの親善試合を戦って、すぐに本格的なシーズン開幕を迎えることになるため、急ピッチでコンディションを上げながらチームを作っていかなければならない。すぐに戦力になるかは未知数な若手選手にチャンスを与えている余裕はない。ジョゼップ・グアルディオラ監督は選手それぞれのコンディションに合わせてプレータイムを管理しながら、主力メンバーをできるだけ長い時間ピッチに立たせたいと考えるのではないだろうか。戦術面の新たな取り組みや調整もシーズン開幕後に公式戦をこなしながら進めていくはずで、まずは昨季をベースにチームを組み立てていくと考えられる。その中に新戦力をどう組み込んでいくかが注目されるところだ。
とはいえ今季のシティは移籍市場で大きな動きを見せておらず、レンタルから復帰したジョアン・カンセロとイッサ・カボレ(※アジア遠征には帯同せず)を除けば、新加入選手はチェルシーから獲得したマテオ・コヴァチッチのみ。昨季の主力で退団したのもバルセロナへ移籍したイルカイ・ギュンドアンだけと、チームの顔ぶれに大きな変化はない。インテルと対戦した昨季のCL決勝に先発したメンバーのほとんどが、そっくりそのままマリノス戦にも先発起用されることも十分に考えられる。自分たちの力を試したいと息巻くトリコロールの戦士たちにとってはまたとないチャンスだ。
セルティック戦で見事な決勝ゴールを挙げたマリノスのDF實藤友紀は「ヨーロッパの強豪チームとプレーできるのはすごく貴重な経験ですし、Jリーグとは違うところからの刺激はチーム全体にすごくいい影響を与えてくれると思う」と述べた上で、「勝てないだろうと思われているかもしれないですけど、僕たちは勝つつもりでやる。もちろん僕たちのホームなので、しっかり勝ちにいこうと思っています」と力強い意気込みを口にした。アタッキング・フットボールを掲げるマリノスが挑むのは、もちろん真っ向勝負だ。シティを相手にしても、守りに入るつもりは一切ない。水沼宏太はセルティック戦後に「今日みたいにどんなにやられようが、僕らがやりたいことをやって向かっていく試合にできれば、また新しい発見があって、次につながる試合にできる。全力で向かっていくことが、僕らにとって一番大事だと思っています」と、あくまでいつも通りの姿勢でシティ戦に臨む考えを示した。
選手のクオリティに差がある中で、マリノスが勝つために鍵になるのは互いの“攻撃的な”プレッシングだろうか。シティのセンターバックないしサイドバックが中盤に出入りして起点となる変則的なビルドアップに対し、マリノスは前線からのプレッシングで効果的な制限をかけることができるか。一方で攻撃時はマリノスのディフェンスラインがシティの選手たちが繰り出す組織的なプレッシングに耐えられるかどうか。Jリーグで戦っている時のように、相手を十分に引きつけた上でショートパスをつなげれば、ボールを一気にゴール前まで運ぶことができる。逆にシティのプレスの勢いに呑まれてしまえば、ショートカウンターで大量失点を喫してもおかしくない。お互いに攻撃のスイッチが入った瞬間の加速とゴールに向かっていく迫力に定評があるがゆえに、ハイテンポで見応えのある試合になりそうだ。
そして、マリノスの若手選手たちにとっても「世界」のトップクラスを体感できる貴重な機会になるのは間違いない。ケヴィン・マスカット監督はセルティックとシティとの2連戦を通して起用可能な選手を全員ピッチに立たせると明言しており、多くの選手にチャンスが与えられるだろう。セルティック戦で實藤のゴールをアシストした榊原彗悟は「僕は昨年JFLという舞台でやっていた自分がこうやって世界を相手にできるのは、人生何があるかわからないなと思います。地道にやってきた結果だと思うので、(シティ戦に)出る機会があったら、自分の良さを出しつつ楽しみたい」と、高揚感を隠さなかった。成長のきっかけだけでなく、シーズン後半に出場機会を増やすためにも重要なアピールの場にもなる。
明治安田Jリーグワールドチャレンジは、世界トップクラスのスター選手たちが見せる華やかなプレーの数々を間近で楽しめる絶好の機会だ。欧州王者のシティに真っ向勝負を挑むJリーグ王者がどこまで食らいついていけるのか。そして、選手たちが貴重なチャンスを通してどんなものを体感し、これからの大きな成長につなげていけるか。注目ポイントを挙げればきりがない。4年ぶりのマリノス対シティには、たくさんの見所と魅力が詰まっている。見る人によっても視点や心躍る瞬間が変わるはず。この試合をきっかけに、自分なりの新しいサッカーの楽しみ方を見つけることもできるかもしれない。
文=舩木渉
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