[写真]=Getty Images
世界から注目を集める欧州5大リーグと同じように、Kリーグでも監督の入れ替えは激しい。今シーズンはすでに
では、Kリーグで在任期間が長い監督は誰か。逆に最も短命で終わった監督は誰か。ここでは、“長寿監督”ベスト5を紹介しよう。
●わずか15日で辞任…Kリーグで在任期間が最も短い監督は誰だ?
▼5位 1812日
ファン・ソンホン(
2013年シーズン、在任期間が1804日と7位につけるキム・ホゴン監督が指揮を執る
▼4位 2364日
チェ・ガンヒ(
キム・ホ監督のもとでのコーチ生活を経て、2005年1月から全北現代の監督に就任。当時の全北は目立った特長がない地味な中堅クラブだったが、“タッコン”(「ひたすら攻撃する」という韓国語の略語)と呼ばれる攻撃サッカーで2006年にACL制覇へ導く。2009年と2011年にはKリーグのタイトルを勝ち取り、就任7シーズンで全北現代を強豪クラブへと押し上げた。
KFAの要請を受けて2011年12月から韓国代表監督を務めたが、ブラジルW杯の出場権獲得を置き土産に2013年6月から全北現代に復帰。以降、2018年までの第二次政権では6シーズンでリーグ優勝4回、ACL優勝1回と栄光を積み重ね、2018年4月にはKリーグ歴代最多勝監督(211勝)となった。複数のKリーグクラブを率いたキム・ホ監督やキム・ジョンナム監督とは異なり、1クラブを率いての最多勝記録更新は意味深く、第一次と第二次を合わせると実に13シーズンも全北に在任したことから、“韓国のアレックス・ファーガソン”とも言われる。現在は中国スーパーリーグの上海申花で指揮を執っている。
▼3位 2755日
パク・ジョンファン(
1980年代から1990年代前半にかけて、韓国サッカー界屈指の“カリスマ監督”として有名だったパク・ジョンファン監督。1983年のワールドユース(現U-20W杯)で韓国代表をベスト4に導き、1988年から1996年まで指揮した一和天馬ではKリーグ史上初の3連覇(1993年〜1995年)を達成。スパルタ指導と人心掌握から“トクサ”(毒蛇)や“スンブサ”(勝負師)など、愛称も多かった。
▼2位 2855日
キム・ホ(水原三星/1995年12月22日~2003年10月16日)
現役時代は韓国代表DFとして釜本邦茂などをマークし、指導者としては1994年のアメリカW杯で韓国代表を率いた。1995年からKリーグに参入した水原三星の初代監督に就任すると、在任7年でリーグ優勝2回、FAカップ優勝1回、カップ戦優勝4回、アジアクラブ選手権優勝2回と多くのタイトルを獲得し、“常勝軍団”を作り上げた。
若手の発掘や育成に長け、教え子たちは「キム・ホの子供たち」と呼ばれることも。2007年から2シーズン指揮した
▼1位 3047日
キム・ジョンナム (蔚山現代/2000年8月22日~2008年12月25日)
Kリーグでは在任期間が最も長い監督を“チャンス(長寿)監督”と呼ぶ。そのトップにいるのがキム・ジョンナム監督だ。韓国代表が32年ぶりのW杯出場を果たした1986年のメキシコW杯で代表監督を務めたあと、1990年代はKFAの技術委員長を務めていたが、2000年に蔚山現代で現場復帰。2008年12月まで長きにわたってチームを率いて、常に優勝争いを演じた。
ただ、リーグ優勝1回(2005年)、カップ戦優勝1回(2007年)と、勝ち取ったタイトルは少なく、“準優勝専門監督”と呼ばれることもあった。
文=慎 武宏(ピッチコミュニケーションズ)