リーグ最下位に沈むラヨーンFCの監督に就任した滝氏 [写真]=本多辰成
滝氏は今シーズン開幕前、リーグ連覇を目指すチェンライ・ユナイテッドの監督に就任し、AFCチャンピオンズリーグでは日本人監督として初めて海外のクラブを率いて本戦に出場した。新型コロナウイルスの影響による国内リーグの長期中断を経て10月末まで同クラブを率いていたが、契約満了により退任していた。
ラヨーンFCは今季2部から昇格したクラブで、開幕から9連敗を喫するなど現在のところ1勝10敗の勝ち点3で最下位の16位に沈んでいる。苦しいチーム状況のなかで、リーグ王者チェンライ・ユナイテッドの監督を退任したばかりの滝氏に白羽の矢が立った。滝氏は「大変なことは理解しているが、熱意を持って必要としてくれたので、とにかくやってみようという気持ちになった」と新天地での挑戦を決めた心境を語った。
滝氏は2009年にタイリーグ初の日本人監督として、当時2部に所属していたタイ・ホンダFCの監督に就任。2016年には同クラブを10年ぶりの1部昇格に導くなどの功績を残して2018年に帰国したが、今季、リーグ連覇を狙うチェンライ・ユナイテッドの監督としてタイリーグ復帰を果たしていた。監督としてはタイリーグ3クラブ目となるラヨーンFCでの挑戦は、巻き返しでの1部残留を目指すものとなる。
文=本多辰成