昨季のACL王者はKリーグの蔚山現代に [写真]=Getty Images
開幕を今週末に控えたKリーグ。2021シーズンにも新記録を達成し得る選手やクラブがいくつか存在する。ここでは新シーズンに達成可能な記録を抜粋して紹介しよう。
まずは水原三星ブルーウィングス所属のヨム・ギフン。3月末に38歳の誕生日を迎える彼には、出場試合数、得点記録、アシスト記録において大台到達の可能性がある。
2006年のプロデビュー以来、通算396試合出場76ゴール110アシストを記録しているヨム・ギフンは、あと4試合で“通算400試合出場”を達成、あと4ゴールでKリーグ史上初の“80ゴール80アシスト”を達成できる。
また、アシスト数では2位イ・ドングッ(通算77アシスト)を大きく離してKリーグ歴代トップを走っているため、今後アシストを決める度にその記録を更新し続ける。
次に、城南FCの守護神キム・ヨングァンには歴代出場記録2位浮上の期待がかかる。ここまで通算518試合に出場しているキム・ヨングァンは、歴代出場記録において1位キム・ビョンジ(706試合)、2位イ・ドングッ(548試合)、3位チェ・ウンソン(532試合)に次ぐ4位に位置している。上位3人はすでに現役を引退しているため、今シーズン31試合以上に出場できれば、一気に歴代2位へ上り詰めることができる。
かつて日本でプレーした元Jリーガーも記録達成に挑む。ここまでKリーグ通算73ゴール52アシストの大邱FCのイ・グノ(元ジュビロ磐田、ガンバ大阪)には歴代6人目の“60ゴール60アシスト”達成の可能性、通算379試合に出場している浦項スティーラースのオ・ボムソク(元横浜FC)には、“通算400試合出場”達成の可能性がある。
また、Kリーグ1(1部)通算188試合の出場記録を持つFCソウルのスペイン人MFオスマル(元セレッソ大阪)は、外国人選手として史上初のKリーグ1通算200試合出場を目前としている。
Kリーグ2(2部)では、日本人選手所属の2クラブにKリーグ史上初の“2部通算100勝達成”の可能性がある。
室伏航(元アルビレックス新潟シンガポール、ヨーク9FC)所属の富川FC1995がここまで通算95勝、田村亮介(元京都サンガF.C.、サガン鳥栖、福島ユナイテッドFC)所属のFC安養が通算94勝を挙げており、両クラブの戦いぶりにも目が離せない。
Kリーグは2月27日に2021シーズンの幕を開ける。新シーズンは1・2部いずれの舞台でも、記録達成の瞬間を多くみられることになりそうだ。
文=ピッチコミュニケーションズ