丸岡満らを擁するBGパトゥム・ユナイテッドがタイリーグを制した [写真]=Getty Images
タイリーグ1は第24節が行われ、BGパトゥム・ユナイテッドが6試合を残して初のリーグ優勝を決めた。
BGパトゥム・ユナイテッドは開幕から20勝3分と無敗をキープし、第23節終了時点で2位のブリーラム・ユナイテッドに勝ち点「19」の差をつけていた。第24節はホームでスコータイFCと対戦して2-0で勝利。2位のブリーラム・ユナイテッドも勝利したが、6試合を残して勝ち点差は縮まらなかったため、BGパトゥム・ユナイテッドのリーグ優勝が決定した。
BGパトゥム・ユナイテッドは2019年にバンコク・グラスからチーム名を変更したクラブで、2000年代にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に3度出場した名門クルンタイ・バンクが前身。2012年からはセレッソ大阪とクラブ間提携を結んで選手の交流も行っており、元日本代表DF茂庭照幸らこれまでに多くの日本人選手が同クラブでプレーしてきた。
ブリーラム・ユナイテッドとムアントン・ユナイテッドによる「2強時代」が終わり、タイトル争いは混戦が予想された今季のタイリーグ。しかし、蓋を開けてみれば2部からの昇格組ながら充実の戦力を有すBGパトゥム・ユナイテッドが開幕から首位を独走した。シーズン中にも昨年9月に加入したMF丸岡満をはじめ、ともにリーグ100ゴールを誇るティーラシン・デーンダーとジオゴ・ルイス・サントの両FW、元ベネズエラ代表DFアンドレス・トゥネスら積極的な補強を続けて盤石の戦力を築いていった。
タイリーグは秋春制に移行したため今シーズンの優勝チームが来季のACLにも出場することとなっており、BGパトゥム・ユナイテッドは2021年と2022年のACL本戦出場が確定。タイリーグを独走した新王者は、アジアの舞台でも面白い存在となりそうだ。
文=本多辰成