[写真]=Getty Images
国内で好調を維持するも守備陣に一抹の不安あり
■試合日程(日本時間)
6月26日(土) 25:00 対 川崎フロンターレ
6月29日(火) 23:00 対 ユナイテッド・シティ
7月2日(金) 23:00 対 北京FC
7月5日(月) 23:00 対 北京FC
7月8日(木) 25:00 対 川崎フロンターレ
7月11日(日) 21:00 対 ユナイテッド・シティ
2019年シーズン以来2度目のAFCチャンピオンズリーグ出場となる大邱FC。今季Kリーグ1(1部)では第19節まで終えて9勝6分け4敗で、全北現代モータース(1試合未消化)、水原三星ブルーウィングスと勝ち点で並ぶが、得失点差によって4位につけている。開幕当初は一時最下位に転落するなど不振にあえいだが、直近10試合は8勝2分けの無敗。この間にクラブ史上初のリーグ6連勝を達成するなど、ACLに出場する韓国勢では最も勢いがあると言っていい。
チームを率いるイ・ビョングン監督が掲げる戦術は“堅守速攻”。3ー4ー1ー2の3バックを中心に組織的な守備でボールを奪取し、少ない手数でゴールに迫るカウンターサッカーを用いる。その戦い方は数字にも顕著に表れていて、平均支配率が全体最下位(43.5パーセント)、平均パス数も全体11位(284本)の一方、平均シュート数は全体2位の12.8本。「シュートにつながったパス」を指すキーパス数は平均7.8本と全体トップを記録している。
「初戦が重要」というイ監督の言葉どおり、川崎フロンターレと激突するグループステージ第1戦が突破のカギを握りそうだ。J1リーグを21試合無敗で独走する圧倒的な強さは大邱陣営も知るところで、イ監督は川崎攻略の一手として、身長191センチでフィジカルに優れるブラジル人FWエドガーの起用を予告している。
大邱にとって最大の懸念は、Uー24韓国代表2次招集メンバーに選ばれたMFチョン・スンウォン、DFチョン・テウク、DFキム・ジェウの不在。とくに後者2人は3バックで主力を張っていただけに、中2日の連戦を戦う過密日程では守備陣の不安が足を引っ張りかねない。
初出場の前回はサンフレッチェ広島らと同組に入り、3勝3敗の3位でグループステージ敗退に終わった。今でもチームの主力を担う日本人MF西翼も、当時の悔しさを知る一人だ。それだけに今大会こそ悲願の決勝トーナメント進出へ“2度目の正直”を果たしたいところだが、国内での勢いをアジアの舞台でも維持することはできるだろうか。
【KEY PLAYER】FW 11 セシーニャ
名門コリンチャンスのユース出身で、ブラジル人らしいテクニックやパスセンスが持ち味のアタッカー。外国人選手としてはKリーグ1のクラブで唯一、副キャプテンを任されていて、昨季は18得点4アシストで年間ベストイレブンに選ばれた。
今季はここまで15試合で5得点2アシストを記録しており、5月の月間MVPに選ばれるなどコンディションも良好だ。川崎との対戦にも「相手が誰であろうと怖くない」と自信をのぞかせている。
文=ピッチコミュニケーションズ
By サッカーキング編集部
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