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タイリーグ1部のブリーラム・ユナイテッドは、同リーグのサムットプラカーン・シティを指揮していた石井正忠氏が新監督に就任することを発表した。
ブリーラム・ユナイテッドは現在、10勝2分け3敗の勝ち点32でリーグ首位に立っているが、11月は昨季王者のBGパトゥム・ユナイテッドとの直接対決に敗れるなどやや成績が振るわず。チームを率いていたブラジル人指揮官のアレシャンドレ・ガマ監督が11月末で退任となっていた。
石井氏は鹿島アントラーズ、大宮アルディージャで指揮を執ったあと、2019年12月にタイリーグ1部のサムットプラカーン・シティの監督に就任。1年目の20ー21シーズンは後半戦にかけて右肩上がりで成績を上げ、12月には月間最優秀監督に選出されるなどタイでの評価を高めていた。2年目の今季はオフに複数の主力選手が流出したこともあって3勝5分け7敗の勝ち点14で13位と低迷していたが、石井監督はリーグ優勝を狙う強豪クラブから引き抜かれる形となった。
ブリーラム・ユナイテッドは近年のタイリーグを代表する強豪で、AFCチャンピオンズリーグでも2度の決勝トーナメント進出を果たすなどアジアの舞台でも結果を残している。ここ2シーズンはリーグタイトルから遠ざかっており、3シーズンぶりの王座奪還へ向けて石井氏に白羽の矢が立った。同クラブを日本人の指揮官が率いるのは初。日本人監督として初のタイリーグ優勝をかけた戦いがスタートする。
文=本多辰成
By サッカーキング編集部
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