[写真]=Getty Images
東南アジア王者を決めるAFFスズキカップの準決勝1stレグが行われ、タイがMFチャナティップ(北海道コンサドーレ札幌)の2ゴールで前回王者ベトナムに先勝した。
通常であれば準決勝と決勝はホーム&アウェイで行われるが、新型コロナウイルスの影響でシンガポールでの集中開催となっている今大会は、同国での2回戦制で争われる。準決勝はグループA1位のタイ対グループB2位のベトナム、グループB1位のインドネシア対グループA2位のシンガポールの対戦となった。
前回王者のベトナムがグループ2位通過となったため、タイとベトナムという東南アジアの2強が準決勝で激突。注目の一戦はタイが14分に相手CKからのカウンターで速攻を仕掛けると、ベトナムDFのミスもあって最後はMFチャナティップが先制ゴールを決める。その後もタイが多彩な攻撃でベトナムゴールに迫ると、23分にはディフェンスラインから5本のダイレクトパスをつなぐタイらしいパスワークでチャナティップが2点目のゴール。2大会ぶりの王座奪還を目指すタイが2点のリードを奪った。
連覇を狙うベトナムも反撃に出たが、MFグエン・クアン・ハイのシュートが2度ゴールポストをたたくなど得点はならず。タイも後半にPKを獲得して大きな3点目のチャンスを得たが、チャナティップが決めきれずに2ー0のまま第1戦を終えた。決勝進出をかけた準決勝2ndレグは26日に行われる。
文=本多辰成