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AFFスズキカップはタイが6度目の優勝を飾って閉幕…チャナティップが3度目の大会MVPに

2022.01.03

[写真]=Getty Images

 1月1日、東南アジア王者を決めるAFFスズキカップの決勝2ndレグが行われ、タイインドネシアを下して2大会ぶりの王座に返り咲いた。

 グループリーグをともに1位で通過したタイインドネシアの対戦となった決勝は、1stレグをタイがMFチャナティップ(北海道コンサドーレ札幌)の2ゴールなどで4ー0と快勝。タイは敗戦しても3点差以内であれば優勝が決まるという圧倒的優位な状況で2ndレグを迎えた。

 試合は大量得点が必要なインドネシアが序盤から積極的に攻め、7分にMFリッキー・カンブアヤのゴールで先制。インドネシアの1点リードで前半を終えたが、後半に入ってタイは54分にFWアディサック・クライソーン、56分にMFサーラット・ユーイェンが連続ゴールして一気に逆転に成功した。インドネシアも意地を見せて80分に再び同点としたが、そのまま2ー2で試合終了。タイが2戦合計6ー2で勝利し、2大会ぶりの優勝を決めた。

 大会MVPにはチャナティップが選出され、タイが連覇を成し遂げた2014年大会、2016年大会に続いて3度目の受賞となった。チャナティップはJリーグの最終節終了後の合流となったためグループリーグ初戦は欠場したが、第2戦以降は7試合中6試合に出場して圧倒的な存在感を発揮。準決勝のベトナム戦、決勝のインドネシア戦ではそれぞれ1stレグで自ら2ゴールを決めて計4得点、チームメイトのFWティーラシン・デーンダーらと並んで大会得点王にも輝いた。

 タイは前回大会ではJリーグ勢を招集することができずにベトナムに優勝を譲ったが、雪辱を期して臨んだ今大会では見事に王座を奪還して2大会ぶり最多となる6度目の優勝。一方、6度目の決勝進出で悲願の初優勝を目指したインドネシアは、今回もタイの壁を越えることができずに6度目の準優勝に終わった。

文=本多辰成

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