[写真]=アフロ
攻守に盤石で国内リーグで首位独走中
■試合日程(日本時間)
4月15日(金) 18:00 対 川崎フロンターレ
4月18日(月) 23:00 対 ジョホール・ダルル・タクジム
4月21日(木) 18:00 対 広州FC
4月24日(日) 18:00 対 広州FC
4月27日(水) 18:00 対 川崎フロンターレ
4月30日(土) 18:00 対 ジョホール・ダルル・タクジム
Kリーグ開幕9試合無敗で2位と勝ち点5差の首位独走。15得点5失点はともにリーグ最多&最小の数字で、まさに攻守両面で盤石だ。2年ぶり3度目のAFCチャンピオンズリーグ制覇を目指す蔚山現代が、国内での勢いそのままにアジアの舞台に乗り込む。
ホン・ミョンボ監督体制2年目の蔚山現代は開幕前、FWオ・セフン、FWイ・ドンジュン、MFイ・ドンギョンの主力3人が同時期に海外進出。突然の移籍に戦力低下を嘆く声もあったが、彼らの代役として補強した選手が期待以上のパフォーマンスを見せている。
その代役とはMF天野純、FWレオナルド、FWオム・ウォンサンのこと。天野とオム・ウォンサンはそれぞれチーム最多の4得点、レオナルドは3得点と、3人の合計得点がチーム総得点の70パーセント以上をマーク。とくに天野は直近2戦連続、オム・ウォンサンは3戦連続得点中と、その活躍ぶりはとどまるところを知らない。
また、今大会からはハンガリーの世代別代表経験のある新外国人FWマルク・コスタもチームに合流。適応にはまだ時間を要するものの、状況次第ではスーパーサブとして起用される可能性もあり、好調な攻撃陣の脅威はさらに増すものと見られる。
グループステージでは、初戦から迎える川崎フロンターレとの“日韓対決”が突破の行方を占う大一番となる。昨季はラウンド16で激突し、PK戦にまでもつれる死闘を演じた蔚山現代と川崎は、ACLでのマッチアップが今大会で実に5度目となった。Kリーグ公式サイトが「日韓を代表するチーム同士によるKリーグとJリーグの自尊心をかけた戦い」と紹介する両者の対戦には、日韓両国のサッカーファンが注目を集めているはずだ。
もっとも、川崎だけではなく、自国マレーシア開催で地の利があるジョホール・ダルル・タクジムの存在も忘れてはならない。中2日の6連戦とハードな日程ではあるが、国内と同じような戦いぶりを見せることができれば、着実に決勝トーナメントへ駒を進められるはずだ。
【KEY PLAYER】MF 8 天野純
横浜F・マリノスから期限付き移籍で加入するやいなや、早くもチームに欠かせない存在となった。直近2試合連続ゴールはいずれもフリーキックからの得点と、韓国でも“魔法の左足”で観客を魅了している。
キム・ヨングォンをはじめJリーグ経験のあるチームメイトも多く、「言葉が通じるから海外の気分がしない」と適応も問題なし。「韓国側の一員として戦うとは思わなかった」という川崎との“日韓対決”で最注目すべき選手だ。
文=ピッチコミュニケーションズ