[写真]=韓国プロサッカー連盟
かつてベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)や柏レイソルでも活躍した元韓国代表で、現在はKリーグ1(1部)の蔚山現代を率いるホン・ミョンボ監督が、指揮官としてKリーグ新記録を打ち立てた。
4月25日に行われたKリーグ1第9節で、ホン・ミョンボ監督率いる蔚山現代は仁川ユナイテッドに1―0で勝利。これで7勝1分け1敗の勝ち点22とし、2位の浦項スティーラース(勝ち点19)と3ポイント差の単独首位をキープした。
この勝利でホン・ミョンボ監督が達成したのは、Kリーグ史上最短期間での「通算50勝」だ。
ホン・ミョンボ監督は2021年シーズンから蔚山現代の新指揮官に就任。Kリーグ初采配となった同年3月1日のシーズン開幕戦で江原FCに5―0の大勝を収めて以降、786日目となる今回の仁川戦で通算50勝に到達した。
就任から3年間の通算成績は85試合50勝22分け13敗。1年目の2021年シーズンは21勝11分け6敗で、蔚山現代を17年ぶり3回目のリーグ制覇に導いた2年目の昨季は22勝10分け6敗を記録した。
なお、これまでの最短記録保有者は現役時代にジェフユナイテッド市原(現・ジェフユナイテッド市原・千葉)、京都パープルサンガ(現・京都サンガF.C.)、ジュビロ磐田に在籍したチェ・ヨンス監督で「800日」。“最少試合”での50勝到達は1999~2001年に富川SK(現・済州ユナイテッド)を率いたチョ・ユンファン監督の「82試合」で、同記録は今回も破られなかった。
指揮官の50勝達成で勢いを得た蔚山現代は、クラブ史上初のリーグ2連覇に向けて首位快走を続けられるか。チームには元浦和レッズの江坂任や元ガンバ大阪のキム・ヨングォン、元鹿島アントラーズのチョン・スンヒョンなどJリーグ経験者も多いだけに、今後の戦いぶりには注目しておきたいところだ。
文=ピッチコミュニケーションズ