サウジアラビア代表を率いるマンチーニ監督(中央) [写真]=Getty Images
国際親善試合が9日に行われ、サウジアラビア代表とコスタリカ代表が対戦した。
8月、サウジアラビアサッカー連盟(SAFF)は同代表の新指揮官にロベルト・マンチーニ監督が就任したことを発表した。マンチーニ監督はこれまで、インテルやマンチェスター・シティなどの複数クラブで指揮官を歴任。2018年5月よりイタリア代表の監督に就任すると、同代表で37試合無敗という驚異的な成績を記録した。EURO2020では優勝を飾るなどタイトル獲得を経験した一方で、FIFAワールドカップカタール2022に出場できず、2大会連続でワールドカップ出場を逃すという屈辱も味わっていた。
その後、マンチーニ監督はイタリア代表監督を辞任。イギリス『セント・ジェームズ・パーク』で行われたコスタリカ代表戦は、マンチーニ監督にとってサウジアラビア代表指揮官としての初陣となった。
しかし、試合は12分と32分にゴールを許す苦しい展開に。後半に入り、68分にはDFアリー・アール・ブライヒーが1点を返したが、89分にダメ押し弾を決められると1-3で敗れた。
イギリス紙『ガーディアン』は9日、「サウジアラビアがニューカッスルでの大一番をコスタリカに台無しにされる」という題で新生サウジアラビア代表の船出を次のように伝えた。
「収容人員約52,000人のスタジアムは、ハーフタイムを迎える頃には10分の1ほどになっていた。昨年11月にカタールで行われたワールドカップのグループステージでサウジアラビアが活躍した記憶は、2点をリードされたことで急速に薄れていった」
「マンチーニ監督にとってはフラストレーションの溜まる夜になった」
なお、同紙はサウジアラビア代表がコスタリカ代表戦と12日に控える韓国代表戦を『セント・ジェームズ・パーク』で行う理由について「ニューカッスルは80%がサウジアラビア資本である」と言及。サウジアラビアが抱える人権問題に異を唱えるため、ニューカッスルサポーターで構成されるロビー団体が試合前からスタジアム周辺で抗議活動を行ったことも併せて伝えている。
By サッカーキング編集部
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