水沼がニューカッスル・ジェッツで初出場を果たした [写真]=Getty Images
今月21日に横浜F・マリノスからニューカッスル・ジェッツへの完全移籍が発表されたMF水沼宏太が、25日に行われたAリーグ・メン(オーストラリア1部リーグ)第16節のパース・グローリー戦に途中出場。加入発表から4日後に新天地デビューを飾った。
試合は11分、ペナルティエリア手前で前を向いたMFイーライ・アダムスが左足でグラウンダーのシュートを沈め、ニューカッスル・ジェッツが先制。しかし、パース・グローリーは37分、かつてセレッソ大阪でもプレーしたFWアダム・タガートがPKを決めて試合を振り出しに戻す。1-1で後半へ入ると、78分にはゴール前のこぼれ球に反応したクレイトン・テイラーが、反転から左足でシュートをねじ込み、ニューカッスル・ジェッツが勝ち越しに成功。だが、パース・グローリーも84分、タガートの寄せから生まれたルーズボールをラクラン・ウェールズが押し込み、試合は2-2で終了していた。
同試合、ニューカッスル・ジェッツ加入後初の公式戦メンバー入りを果たした水沼は、後半立ち上がりの54分より途中出場。「4-4-2」の右サイドハーフの位置でピッチに立つと、87分と後半アディショナルタイムにはゴール前の局面に顔を出してシュートを放つなど、早速存在感を放った。
データサイト『Opta』によると、水沼は同試合で4つのチャンスクリエイト数を記録したという。『Opta』がAリーグ・メンでデータ収集をスタートさせた2012-13シーズン以降、ニューカッスル・ジェッツの選手が途中出場から記録したチャンスクリエイト数として、これは歴代最多タイの数字となった。セレッソ大阪や横浜FM時代にもその右足で数々の絶好機を生み出しており、オーストラリアでも上々の滑り出しと言えそうだ。
なお、今月16日に京都サンガF.C.からパース・グローリーへの完全移籍加入が発表されたDF三竿雄斗も、74分から途中出場し、新天地でのデビューを飾った。左サイドバックのポジションに入り、水沼とマッチアップするなど、オーストラリアで新たなスタートを切った2人による“日本人対決”も実現。前述の後半アディショナルタイムに水沼がシュートを放った場面では、三竿がブロックに入っていた。
一方で、三竿と同日に湘南ベルマーレからパース・グローリーへの完全移籍加入が発表されていたDF岡本拓也はメンバー外だった。かつて福島ユナイテッドFCに在籍していたMF青山景晶もベンチから外れている。
次節は2月1日に予定されており、ニューカッスル・ジェッツは敵地でセントラルコースト・マリナーズと、パース・グローリーはホームでメルボルン・ビクトリーと、それぞれ対戦する。
【スコア】
ニューカッスル・ジェッツ 2-2 パース・グローリー
【得点者】
1-0 11分 イーライ・アダムス(ニューカッスル・ジェッツ)
1-1 37分 アダム・タガート(PK/パース・グローリー)
2-1 78分 クレイトン・テイラー(ニューカッスル・ジェッツ)
2-2 84分 ラクラン・ウェールズ(パース・グローリー)
By サッカーキング編集部
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