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【CLベスト16第2戦プレビュー】バルセロナ&アーセナルの大逆転はあるのか?

2017.03.07

バルセロナサポーターから爆発の期待かかるメッシとネイマール [写真]=ムツ カワモリ

 チャンピオンズリーグ決勝トーナメント・ラウンド16第2戦のうち、4試合が7日と8日に開催される。

 2月の第1戦ではアウェーながらバイエルンに1-5で大敗を喫したアーセナル。同じくパリ・サンジェルマンに0-4で敗れたバルセロナ。第2戦を本拠地で迎えられるとはいえ、4点差をひっくり返すのは至難の業だ。果たして大逆転劇は見られるのか、それとも初戦の大量リードで順当に勝ち上がれるのか、注目のセカンドレグを展望する。

■3月7日
アーセナルvsバイエルン(ファーストレグ/バイエルン 5-1 アーセナル

 アーセナルとしてはアウェーゴールを1つ取っているとはいえ4点差を逆転することは現実的に難しい。これまでUEFA主催大会で4点差がひっくり返された事例はあるが、チャンピオンズリーグでは1つも記録されていない。ただし、2003-04シーズンのミランvsデポルティボでは1-4でファーストレグを落としたデポルティボがセカンドレグで4-0と結果的に4点差の勝利で大逆転劇を演じている。

 しかし、カルロ・アンチェロッティ監督の率いるバイエルンは今シーズンの公式戦において、チャンピオンズリーグのグループステージでロストフに3失点を喫したのが最大で、残る複数失点はブンデスリーガで2失点が1度あるのみだ。アーセナルとしては早い時間に1点目を取り、そこからジワジワと守護神マヌエル・ノイアーが真後ろで構えるバイエルンの守備陣にプレッシャーをかけていくしかない。ファーストレグで唯一の得点をあげたアレクシス・サンチェスにかかる期待も大きいが、鍵を握るセットプレーでは今シーズンのプレミアリーグで2得点のローラン・コシェルニー、屈強なシュコドラン・ムスタフィの両CBが貴重な得点源となる。

マヌエル・ノイアー

バイエルンの守護神マヌエル・ノイアー [写真]=ムツ カワモリ

■3月8日
バルセロナvsパリ・サンジェルマン(ファーストレグ/パリ・サンジェルマン 4-0 バルセロナ

 ファーストレグで0-4とまさかの大敗を喫してしまったバルセロナ。ルイス・エンリケ監督がシーズン途中に今シーズン限りでの辞意を表明した理由の1つとも言われるが、ホームのカンプ・ノウで4点を奪うことは不可能なタスクではない。実際に今シーズンの公式戦では4点以上を取った試合が16もあり、5点差以上を付けた試合も7試合ある。しかも、ここ2試合はホームでスポルティング・ヒホンに6-1、セルタに5-0と大勝している。

 ファーストレグはバルセロナの守備陣がアンヘル・ディ・マリアやエディンソン・カバーニにいいようにやられ、攻め手もアウェーとはいえ、ほぼ完璧に抑えこまれた自慢の”MSN“の奮起が求められる。しかし、何と言っても中盤がバルセロナの生命線だ。パリ・サンジェルマンが形成する司令塔マルコ・ヴェラッティ、抜群の機動力を誇るブレーズ・マテュイディ、売り出し中のアドリアン・ラビオの中盤は手強いが、セルヒオ・ブスケッツを中心に戦い慣れたピッチで本来の支配力を取り戻せばバルセロナの攻撃力を発揮できるはずだ。

 言い換えるならば、その中盤で序盤から少しでも劣勢になれば、この点差を跳ね返すことはできないだろう。スタートから中盤の攻防に注目したい。

文=河治良幸

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By 河治良幸

サッカージャーナリスト。プレー分析を中心に、Jリーグから日本代表、海外サッカーまで幅広くカバー。

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