14日に対決する両エース [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ決勝トーナメントファーストレグが14日に行われ、レアル・マドリードとパリ・サンジェルマン(PSG)が対戦する。イギリスメディア『ガーディアン』が決戦を前に両チームの各ポジションと監督を分析した。
■GK
▼レアル・マドリード 【7点】
毎年のように、移籍市場でGK獲得の噂がメディアで報じられる。事実、2015年にはマンチェスター・Uに所属するスペイン代表GKダビド・デ・ヘアと移籍成立寸前のところまでこぎつけた。それでも、コスタリカ代表GKケイラー・ナバスはレアル・マドリードで活躍し続けている。フロントはアスレティック・ビルバオのスペイン代表GKケパ・アリサバラガの獲得を望んでいるかもしれないが、敏捷性とメンタルに優れたGKは成功を約束してくれる。
▼パリ・サンジェルマン 【6.5点】
フランス代表GKアルフォンス・アレオラは、リーグ・アンで23試合に出場して12回もクリーンシートを記録している。CLでもそのパフォーマンスは健在で、グループステージでは第5節まで無失点を継続していた。ポテンシャルは素晴らしいものがあるが、まだ最高峰のGKではない。
■DF
▼レアル・マドリード 【6点】
スペイン代表DFナチョ・フェルナンデスが、同代表DFダニエル・カルバハルに代わりディフェンスラインに入ると目されている。しかし、ディフェンス陣には不安がつきまとう。左サイドバックのブラジル代表DFマルセロは本領発揮には至っておらず、フランス代表DFラファエル・ヴァランもミスをする場面が見られる。ポジティブなニュースといえば、彼らを統率するスペイン代表DFセルヒオ・ラモスの調子がいいことだ。
▼パリ・サンジェルマン 【8.5点】
ウナイ・エメリ監督はPSGで、若くて強固な守備陣を作り上げた。ブラジル代表DFマルキーニョスはトップレベルのセンターバックに成熟し、フランス人DFプレスネル・キンペンべもとてつもない早さで成長している。また、ブラジル代表DFチアゴ・シウバは主に彼らをバックアップする役目だが、出場すればセットプレーの場面で脅威となる。
■MF
▼レアル・マドリード 【8点】
昨シーズンの後半戦では、4人のMFを並べた布陣で戦っていたが、ウェールズ代表FWギャレス・ベイルの復帰を境に3人のMFを並べるフォーメーションに戻った。しかしPSG戦では、いわゆる4-4-2を採用する可能性がある。なぜなら、クロアチア代表MFルカ・モドリッチとドイツ代表MFトニ・クロースの後ろでブラジル代表MFカゼミーロがバランスをとっているものの、この3人でのボール回しが素早いものではなく、トップフォームではないかもしれない。
▼パリ・サンジェルマン 【7点】
イタリア代表MFマルコ・ヴェラッティとフランス代表MFアドリアン・ラビオは“ボックス・トゥー・ボックス”のプレイヤーとしてトップレベル。それでも、昨夏にフランス代表MFブレーズ・マテュイディを放出したことにより、選手層は薄くなった。ベンチに座っているイタリア代表MFチアゴ・モッタ、アルゼンチン代表MFジオヴァニ・ロ・チェルソ、フランス代表MFラサナ・ディアラはバックアッパーとして最適ではない。
■FW
▼レアル・マドリード 【9点】
“BBC”が今シーズン初めて揃ったのは、1月27日のこと。昨年4月以来だ。彼らが揃わなくても、臨機応変にベンチメンバーを起用していたが、あくまでレアル・マドリードのスタメンはBBCが基本。3人揃っての出場機会が少ない中で、どれだけ彼らのコンビネーションが確立できているかが問題である。
▼パリ・サンジェルマン 【9点】
試合の流れを変えることができる選手が揃っている。昨夏にバルセロナから引き抜いたブラジル代表FWネイマールはもちろんのこと、フランス代表FWキリアン・ムバペは少ないチャンスをしっかり決めきり、ウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニはリーグ戦でチームトップの21ゴールをマーク。さらに、アルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアは年明けから好調を維持している。
■ベンチ
▼レアル・マドリード 【9点】
昨シーズンは控えに座っている選手の活躍が目立った。スペイン代表FWアルバロ・モラタとコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスは、攻撃に幅をもたせていた。それでも、スペイン代表MFイスコと同代表MFマルコ・アセンシオは彼らと同等のクオリティーを有しており、レギュラー陣をバックアップすることができる。
▼パリ・サンジェルマン 【7点】
アルゼンチン代表MFハビエル・パストーレ、ドイツ代表MFユリアン・ドラクスラー、ディ・マリアは印象的なオプションではあるものの、ゴールを奪う怖さに関してはレアル・マドリードと比べて劣っている。一方、守備の選択肢は多数存在している。
■監督
▼レアル・マドリード 【8点】
ジダン監督は就任してから2年間でCL連覇という偉業を成し遂げた。チームをマネジメントすることに関して選手とファンから多くの支持を集めている。戦術的な幅の狭さとアプローチの単純化を指摘されているものの、問題は選手たちにとって悪影響かどうかである。
▼パリ・サンジェルマン 【6.5点】
昨シーズンのCLで、バルセロナ相手に4点リードを保ちながらセカンドレグで逆転され、リーグ戦ではモナコに栄冠を奪われたりと、エメリ監督はジェットコースターのような1年を経験した。戦術的に優れている監督ではないかもしれないが、コンディションの悪いベテランから勢いにある若手にチャンスを与えるなど、選手のマネジメントに長けた監督である。
レアル・マドリード 合計47
パリ・サンジェルマン 合計44.5
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By サッカーキング編集部
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