デ・ヨング(左)、デ・リフト(右)をはじめアヤックスには強力な若手が名を連ねている [写真]=Getty Images
“オランダの雄”がヨーロッパを席巻している。
チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)で、アヤックスは3連覇中の王者、レアル・マドリードと対戦した。ホームの1stレグは1-2で落とすも、2ndレグは攻撃陣が躍動。大量4得点を奪い2戦合計スコアで逆転勝利を収めた。16シーズン振りのベスト8進出を果たし、10日に行われる準々決勝ではイタリア王者のユヴェントスと対戦する。
《グループステージ成績》
○ 3-0 AEKアテネ(H)
△ 1-1 バイエルン(A)
○ 1-0 ベンフィカ(H)
△ 1-1 ベンフィカ(A)
○ 2-0 AEKアテネ(A)
△ 3-3 バイエルン(H)
⇒3勝3分 グループE・2位
《ラウンド16》
● 1-2 レアル・マドリード(H)
○ 4-1 レアル・マドリード(A)
⇒2戦合計 5-3
《準々決勝》
vs ユヴェントス
1stレグ:4月10日@アムステルダム・アレーナ(アムステルダム)
2ndレグ:4月16日@アリアンツ・スタジアム(トリノ)
《リーグ戦成績》
29試合23勝2分4敗(1位)
《リーグ戦直近5試合》
○ 4-0 シッタート(H)
● 0-1 AZ(A)
○ 3-1 PSV(H)
○ 5-2 エメン(A)
○ 4-1 ヴィレムⅡ(A)
ビッグクラブが触手を伸ばす若き実力者たち
躍進の原動力となっているのが、ビッグクラブが獲得を目指す選手たちだ。すでに来シーズンのバルセロナ移籍が決定しているフレンキー・デ・ヨングをはじめ、若く才能豊かなスター候補が名を連ねている。
カッコ内は(生年月日/年齢/ポジション/国籍)
写真=ゲッティイメージズ
フレンキー・デ・ヨング
(1997年5月12日/21歳/MF/オランダ)
4-3-3のアンカーポジションやダブルボランチの一角でプレーすることが多く、長短織り交ぜたパスで攻撃のタクトを振るう司令塔。昨シーズンはリーグ戦22試合に出場し、パス成功率(91.5%)とドリブル成功率(93.5%)でトップの数字を記録した。すでに来シーズンのバルセロナ移籍が決定済みで、同クラブOBのシャビは「バルセロナに必要なタイプの選手」とし、「セルヒオ・ブスケツに似ている」と自身の見解を述べている。
マタイス・デ・リフト
(1999年8月12日/19歳/DF/オランダ)
19歳ながらアヤックスではキャプテンを務め、オランダ代表の次世代を担うセンターバック。身長189cmの体格を活かした対人プレーの強さに加え、スピードやパス技術まで兼ね備えている。バルセロナ、ユヴェントス、バイエルンなど国外のビッグクラブが獲得を狙う期待の逸材だ。
ドニー・ファン・デ・ベーク
(1997年4月18日/21歳/MF/オランダ)
2015年、アヤックスの下部組織からトップチームに昇格。レギュラーに定着した昨シーズンはリーグ戦34試合に出場し11ゴールをマークした。展開力にも優れ、味方にパスを供給しながら自らもゴールを狙う。パリ・サンジェルマンやマンチェスター・U、トッテナムが獲得に興味を示している。
アンドレ・オナナ
(1996年4月2日/23歳/GK/カメルーン)
バルセロナの下部組織出身で、2015年にアヤックスに入団。翌年にはカメルーン代表としてA代表デビューを果たした。卓越した身体能力と“バルサ仕込み”のテクニックを兼ね備え、チームの守護神を務めている。アヤックスとの契約を2021年まで残すが、バルセロナによる買い戻しが噂されている。
ダヴィド・ネレス
(1997年3月3日/22歳/FW/ブラジル)
切れ味鋭いドリブルと卓越したテクニックが武器のサイドアタッカー。2017年にサンパウロからアヤックスに加入すると、1年目からリーグ戦32試合に出場し、14ゴール13アシストを記録。マンチェスター・Uやリヴァプールに加え、中国から破格のオファーがあったことも報じられた。今年3月には負傷したヴィニシウス・ジュニオールに代わって、ブラジル代表に初招集された。
カスパー・ドルベリ
(1997年10月6日/21歳/FW/デンマーク)
母国のデンマークでは16歳でプロデビュー。2016年にアヤックスに入団した。ドリブル、ポストプレー、シュートと何でもこなせる万能型で、身長187cmと恵まれた体格も大きな武器。テクニックの高さから『イブラヒモビッチ2世』とも称されている。昨年はデンマーク代表としてロシアW杯にも出場した。
中堅、ベテランの活躍もチームの原動力に
デイリー・ブリント
(1990年3月9日/29歳/DF/オランダ)
2014年夏にアヤックスからマンチェスター・Uへ移籍し、通算141試合に出場。ヨーロッパリーグやFAカップなどで優勝を経験した。昨夏に4年契約でアヤックスに復帰すると、今シーズンはレギュラーとして28試合に出場。センターバックながら5得点を記録している。
ドゥシャン・タディッチ
(1988年11月20日/30歳/FW/セルビア)
現チームの“10番”を背負うレフティ。昨年7月にサウサンプトンから加入すると、今シーズンはリーグ戦でチームトップの20ゴールをマーク。レアル・マドリードとの2ndレグでは1ゴール2アシストの大活躍で、準々決勝進出に貢献した。
ハキム・ツィエク
(1993年3月19日/26歳/FW/モロッコ)
リーグ戦では13アシストに加え、タディッチに次ぐ14ゴールをマーク。トップ下や両サイドから高精度なパスを供給し、チャンスを演出する。レアル・マドリード戦では2試合連続でゴールを決めた。
ニコラス・タグリアフィコ
(1992年8月31日/26歳/DF/アルゼンチン)
ロシアW杯では左サイドバックのレギュラーとして全4試合に先発出場。積極果敢なオーバーラップからの攻撃参加が持ち味で、CLではチームのファーストゴールを含め3得点を挙げている。
ラセ・シェーネ
(1986年5月27日/32歳/MF/デンマーク)
ミドルレンジからのシュートやプレースキックも得意とする万能型で、デ・ヨングとダブルボランチを形成する。レアル・マドリード戦では、勝利を決定付ける直接フリーキックを決めた。
クラース・ヤン・フンテラール
(1983年8月12日/35歳/FW/オランダ)
レアル・マドリードやシャルケで大舞台を経験し、昨シーズンからアヤックスに復帰。リーグ戦では13ゴールを挙げてすぐに活躍を見せると、今シーズンも11ゴールをマークしている。
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By サッカーキング編集部
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