トッテナムGKウーゴ・ロリス(左)と、リヴァプールGKアリソン(右) [写真]=Getty Images
長丁場だった戦いが、ついに終局を迎える。1日(日本時間28時)、アトレティコ・マドリードの本拠地『エスタディオ・メトロポリターノ』で、トッテナムとリヴァプールによるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝が行われる。
運命の決戦を前に、両クラブの各ポジションごとの戦力を整理・比較した。初回は「ゴールキーパー編」をお送りする。
《トッテナム ゴールキーパー招集リスト》
※カッコ内は今季CLでの成績
1 ウーゴ・ロリス(10試合出場13失点)
13 ミシェル・フォルム(2試合出場3失点)
22 パウロ・ガッサニーガ(1試合出場1失点)
41 アルフィー・ホワイトマン(0試合出場0失点)
《キーマン》
1 ウーゴ・ロリス(10試合出場13失点)
至近距離から打たれたシュートへの反応速度が非常に早い。たとえ重心の逆を取られたとしても片足を残してボールを枠外にはじき出したりと、最後までシュートを視認できている点が強み。
後方からのつなぎに参加する場面では時に危うさも見せるが、ほとんどの場面ではセーフティファーストを心掛けている。相手フォワードがプレスをかけてきても焦ってロングフィードに逃げず、しっかりと味方にパスをつけることができている。
《トッテナム スカッド総合力(S・A・B・Cの4段階評価)》
A
もちろん不動のスタメンであるロリスの出場は確実だが、何か不測の事態があればゴールマウスを守ることになるミシェル・フォルムとパウロ・ガッサニーガも優秀なゴールキーパーだ。どちらもビルドアップ能力に大きな問題はないし、落ち着いたセービングで守備陣に安心感をもたらすことができる。ロリス、フォルム、ガッサニーガ(+アルフィー・ホワイトマン)を擁するトッテナムのゴールキーパー陣には、高い信頼感があると言える。
《リヴァプール ゴールキーパー招集リスト》
※カッコ内は今季CLでの成績
13 アリソン(12試合出場12失点)
22 シモン・ミニョレ(0試合出場0失点)
62 クィービーン・ケレハー(0試合出場0失点)
《キーマン》
13 アリソン(12試合出場12失点)
準決勝バルセロナ戦の2nd legではスーパーセーブを連発。反射神経がずば抜けているだけでなく、手足のリーチの長さも好セーブに一役買っている。
また、足元の技術の高さも折り紙付きだ。ボールを浮かして相手フォワードのプレスを回避するプレーは、アリソンの得意技の一つ。あえて相手を引き付けておいてから、カウンターを繰り出しやすい場所にいる味方にボールをつけることで、攻撃の起点となっている。
《リヴァプール スカッド総合力(S・A・B・Cの4段階評価)》
B
アリソンの控えが、安定感に欠けるシモン・ミニョレと20歳のクィービーン・ケレハーということもあり、スカッドとしての充実度はやや低め。守備陣後方にスペースができることが多いリヴァプールにおいて、アリソンのポジショニングセンスの高さとキックの技術はなくてはならないものだ。アリソンに万が一の事態が訪れれば、リヴァプールの守備陣は落ち着きを失うだろう。
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By サッカーキング編集部
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