(左から)メッシ、レヴァンドフスキ、ネイマール [写真]=Getty Images
バイエルンの優勝で幕を閉じた2019-20シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)。新型コロナウイルスの影響で中断を余儀なくされ、準々決勝以降は中立地での一発勝負という異例の大会フォーマットとなったが、世界最高峰のタレントたちが最上級のプレーを披露してくれた。
では今季のCLで、最も高い評価を得たのは誰なのだろうか。今回は統計サイト『WhoScored.com』が独自に算出するレーティングの平均値を参照。あくまでスタッツをもとにした評価ではあるが、最もポイントの高かった選手トップ10を紹介しよう。
※レーティングは10点満点
※今大会4試合以上に出場した選手が対象
※カッコ内は(今季所属クラブ/国籍/ポジション/年齢)
▼10位 7.74ポイント
ハキム・ツィエク(アヤックス/モロッコ/MF/27歳)
今季CL成績:6試合出場/2ゴール5アシスト
今大会はグループステージ(GS)で姿を消したアヤックスだが、ツィエクは質の高いパフォーマンスを披露。2ゴール5アシストを記録し、チーム総得点(12)の半数以上に絡んだ。来季からチェルシーの一員としてプレーすることが決まっており、どんなプレーを見せてくれるのか要注目だ。
▼9位 7.75ポイント
セルジュ・ニャブリ(バイエルン/ドイツ/FW/25歳)
今季CL成績:10試合出場/9ゴール2アシスト
今大会はロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン/15ゴール)、アーリング・ハーランド(ドルトムント/10ゴール)に次ぐ、9ゴールをマーク。GSのトッテナム戦では1試合4ゴールを奪う離れ業をやってのけた。決勝ラウンドに突入してからも、鋭いドリブルと強烈なシュートで次々に得点を重ね、チームの優勝に大きく貢献した。
▼8位 7.76ポイント
チアゴ・アルカンタラ(バイエルン/スペイン/MF/29歳)
今季CL成績:10試合出場/0ゴール2アシスト
ゴールに直結する仕事はそう多くなかったが、攻撃のスイッチを入れるパス、相手のプレスを無効化する繊細なボールタッチ、そして体を張った守備と、ピッチ上での存在感は抜群だった。パリ・サンジェルマンとのファイナルでも決勝ゴールの起点となるパスを通している。『WhoScored.com』は、彼を決勝戦のマン・オブ・ザ・マッチに選んだ。
▼7位 7.79ポイント
ガブリエル・ジェズス(マンチェスター・C/ブラジル/FW/23歳)
今季CL成績:8試合出場/6ゴール3アシスト
ラヒーム・スターリング(6ゴール3アシスト)と共に、マンチェスター・Cで最も多く得点を生み出したのがジェズスだった。ラウンド16では、レアル・マドリード相手に2戦2発を記録。GS最終節のディナモ・ザグレブ戦でもハットトリックをマークした。ネイマールの23歳75日を上回り、CL10ゴールに到達した最年少のブラジル人選手(22歳252日)となった。
▼6位 7.80ポイント
アルフォンソ・デイヴィス(バイエルン/カナダ/MF/19歳)
今季CL成績:8試合出場/0ゴール4アシスト
今大会、最もブレイクスルーを果たした選手のひとりだろう。チームメイトが長期離脱したことを受けて左サイドバックにコンバートされると、爆発的な加速力とフィジカルの強さをいかんなく発揮。一躍スターダムにのし上がった。19歳で3冠を達成したが、今後どれだけタイトルを積み重ねるのか、楽しみでならない。
▼5位 7.84ポイント
トニ・クロース(レアル・マドリード/ドイツ/MF/30歳)
今季CL成績:6試合出場/1ゴール1アシスト
ラウンド16敗退は本人としても満足できるものではないが、今季も94%近いパス成功率を誇るなど、持ち味を発揮した。GSのガラタサライ戦では、CL通算100試合出場を達成。ドイツ人選手では、オリヴァー・カーン氏、フィリップ・ラーム氏、FWトーマス・ミュラー(バイエルン)、GKマヌエル・ノイアー(バイエルン)に次ぐ史上5人目の快挙となった。
▼4位 8.08ポイント
ハリー・ケイン(トッテナム/イングランド/FW/27歳)
今季CL成績:5試合出場/6ゴール0アシスト
GSでは出場5試合で6ゴールをマーク。同ラウンドのベストイレブンに選ばれるなど、際立ったパフォーマンスを見せた。しかし年明け早々に負ったケガで、ラウンド16は欠場。ライプツィヒに2戦合計0-4の完封負けを喫したが、「エースがいれば…」と思ったファンは少なくなかったはずだ。
▼3位 8.17ポイント
ネイマール(パリ・サンジェルマン/ブラジル/FW/28歳)
今季CL成績:7試合出場/3ゴール4アシスト
準々決勝のアタランタ戦では今季のCLで最多となる1試合16回のドリブル成功数を記録。前線からのプレスも遂行するなど、パリ・サンジェルマンのエースとしての姿をしっかりと披露した。しかし、フィニッシュの精度を欠いてラスト3試合はノーゴール。決勝ではバイエルンの牙城を崩せず、6.39ポイントという低評価に終わった。
▼2位 8.37ポイント
リオネル・メッシ(バルセロナ/アルゼンチン/FW/33歳)
今季CL成績:8試合出場/3ゴール3アシスト
バイエルンとの準々決勝で衝撃的な大敗を喫したものの、平均レーティングでは2位にランクイン。ピッチに立てば、誰よりも相手に脅威を与える選手だった。ただし得点関与数「6」は、2009-10シーズンにデータ集計を開始して以降での自己ワースト記録だった。来季はどんな結果を残すのか。去就を含め、注目される。
▼1位 9.03ポイント
ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン/ポーランド/FW/32歳)
今季CL成績:10試合出場/15ゴール6アシスト
1位は、やはりこの男しかいない。今大会15得点は、2位以下に5ゴール以上の差をつける断トツのトップ。ブンデスリーガとDFBポカールでも得点王に輝き、チームとともに個人でも“3冠”を達成した。バイエルンは“レヴァンドフスキのチーム”ではなかったが、彼なしでの快進撃は想像できなかったはずだ。
(記事/Footmedia)
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