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今季CL“死の組”が決着! ドルトムントに続きPSGが突破…勝利したミランは3位でELへ

2023.12.14

グループFの最終節が開催された [写真]=Getty Images

 チャンピオンズリーグ(CL)・グループF第6節(最終節)の2試合が13日に行われ、ドルトムント(ドイツ)に続いてパリ・サンジェルマン(フランス)の突破が決まった。

 今季のCL・グループステージにおいて最も注目が集まったグループFの戦いもいよいよ“最終章”に突入。前節終了時点でドルトムントが一足先に決勝トーナメント進出を決めており、最終節では残る1枠を3チームが争うこととなった。

 前節終了時点で2位のPSGは2勝1分2敗を記録。ドルトムントの本拠地で行われる最終節を白星で飾れば無条件で決勝トーナメント進出が決まり、引き分け以下で終えた場合は他会場の結果次第となる。1勝2分2敗で3位のニューカッスル(イングランド)は、ホーム開催の最終節を勝利した上でPSGが引き分け以下で終われば、直接対決の結果で上回っているため2位通過が確定。同じく1勝2分2敗の4位ミラン(イタリア)は、ニューカッスルとのアウェイゲームの最終節を勝利した上で、PSGが黒星を喫すると突破を決めることができる。

 同時刻にキックオフを迎えた2試合で、先に試合が動いたのはニューカッスルミランの一戦。ホームチームは立ち上がりから攻勢を強め、20分にはペナルティエリア右のスペースでボールを引き出したジョエリントンが中央へ折り返すと、中央へ走り込んだミゲル・アルミロンがダイレクトで合わせたが、ここはフィカヨ・トモリの体を張った守備に阻まれる。
 
 それでも、33分には再びジョエリントンが躍動。敵陣中央のスペースをドリブルで前進したアンソニー・ゴードンが右へ繋ぐと、駆け上がってきたルイス・マイリーがダイレクトでマイナスへ折り返す。待っていたジョエリントンがワントラップから右足を振り抜き、強烈な一撃を突き刺した。

 ミランはこの日が負傷からの復帰戦となったラファエル・レオンがゴールに迫る場面を作りながらも、厳しい45分間を強いられ、ニューカッスルが1点を先制してハーフタイムに突入している。

 一方、ドルトムントとPSGの一戦では、16分にPSGがチャンスを構築。敵陣右サイド深い位置で粘ったランダル・コロ・ムアニが中央へ折り返すと、このボールにイ・ガンインが反応したが、シュートはジャストミートできない。17分には自陣でボールを持ったリュカ・エルナンデスからのロングフィードにキリアン・エンバペが反応。背後のスペースへ飛び出し、GKグレゴール・コベルもかわして無人のゴールに流し込もうとしたものの、素晴らしい戻りでゴールカバーに入ったニクラス・ズーレにクリアされた。

 対するドルトムントは26分にマルコ・ロイスがボックス中央から左足でボレーシュートを放つも、ここはGKジャンルイジ・ドンナルンマが好セーブ。32分にはボックス手前でセカンドボールを拾ったサリフ・エズカンのシュートがGKドンナルンマに阻まれると、こぼれ球にカリム・アデイェミが詰めたが、シュートは枠を捉えきれない。前半はスコアレスで終了した。

 後半キックオフの笛が鳴ると、ドルトムントとPSGの一戦でも均衡が破れる。51分、ドルトムントは敵陣左サイド高い位置でアクラフ・ハキミからボールを奪ったラミ・ベンセバイニが、粘りを見せてボールを残す。反応したニクラス・フュルクルクが切り返しからマイナスへ落とすと、フリーで待っていたアデイェミが左足で流し込んだ。ドルトムントが首位通過を手繰り寄せる先制ゴールを記録している。

 追い込まれたPSGだったが、56分には左サイドでイ・ガンインからのパスを受けたエンバペがスピードに乗って縦へ突破し、マイナスへ折り返すも、ニアサイドで先に相手に触られる。だが、クリアボールを拾ったワレン・ザイール・エムリが右足一閃。股下を通すグラウンダーの一撃を叩き込み、PSGが試合を振り出しに戻した。

 一方、他会場でも再びスコアが動く。59分、ミランは右コーナーキックが跳ね返されたボールをダヴィデ・カラブリアが回収すると、横でサポートしたユスフ・ムサが左のスペースへ流し入れる。抜け出したR・レオンが左足で折り返すと、待っていたトモリがボレーシュート。ここはジャストミートしなかったが、当たり損ねたシュートの向かっていた先にいたジルーがダイレクトで横へ繋ぐと、今度はプリシッチが右足で沈める。ミランが反撃の狼煙を上げた。

 引き分けで終えるとニューカッスルミランともにグループ敗退となるが、ホームチームの押せ押せムードはとどまるところを知らない。69分にはペナルティエリア手前で落としを受けたブルーノ・ギマランイスがミドルシュートを狙うと、強烈な一撃が枠捉えたが、GKマイク・メニャンがビッグセーブ。シュートはGKメニャンが弾いた末にクロスバーに直撃した。

 ニューカッスルミランの試合がややオープンな展開となっている頃、PSGは“エース”が大仕事をやってのける。76分、右サイドを駆け上がってヴィティーニャから横パスを受けたハキミが中央を破るスルーパスを通すと、斜めの動きで最終ライン背後に抜け出したエンバペがスピードアップ。GKとの1対1を冷静に仕留めた。PSGが逆転に成功したかに思えたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によってオフサイドが確認される。エンバペの得点は認められず、1-1で試合は再開した。

 両会場終盤に差し掛かる中、ニューカッスルミランの一戦では79分にビッグチャンスが生まれる。ミランは自陣でトンマーゾ・ボベガがボールを大きく蹴り出すも、このボールをティノ・リヴラメントが処理し損なう。ボールを奪ったヨヴィッチがスルーパスを送ると、抜け出したR・レオンがGKと1対1のチャンスを迎えたが、ニアサイドを狙ったシュートは左ポストに嫌われた。

 互いにチャンスを作り続ける中、ミランは83分にジルーとムサを下げてノア・オカフォーとサムエル・チュクウェゼをピッチへ送り出す。その直後、自陣で攻撃を跳ね返したところから、オカフォーがドリブルで前進。ヨヴィッチとのパス交換から右に渡すと、ペナルティエリア右で待っていたチュクウェゼがダイレクトで左足の一撃を決めて見せた。交代出場の2人が大仕事を果たし、ミランが逆転に成功している。

 ミランは勝利しても、他会場でドルトムントがPSGを下さなければならない。ドルトムントとPSGの試合は1-1で後半アディショナルタイムに突入するも、これ以上の動きはなくタイムアップ。一方でニューカッスルミランの一戦は、アウェイチームが2-1で白星を飾った。

 この結果、ドルトムントが首位で“死の組”を突破。PSGは白星を飾れなかったものの、他会場の結果により決勝トーナメント行きを決めた。チュクウェゼの一撃で勝利したミランは3位でヨーロッパリーグ(EL)・プレーオフに回る。21年ぶりにCL本戦に出場したニューカッスルは、最下位で大会を去ることとなった。

 なお、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)の抽選会は今月18日に開催される。

【スコア】
ドルトムント 1-1 パリ・サンジェルマン
ニューカッスル 1-2 ミラン

【得点者】
ドルトムントvsパリ・サンジェルマン
1-0 51分 カリム・アデイェミドルトムント
1-1 56分 ワレン・ザイール・エムリ(パリ・サンジェルマン

ニューカッスルvsミラン
1-1 33分 ジョエリントンニューカッスル
1-1 59分 クリスティアン・プリシッチミラン
1-2 84分 サムエル・チュクウェゼミラン

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By サッカーキング編集部

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