バルセロナ、ホームでナポリに3発快勝 [写真]=Icon Sport via Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)セカンドレグが12日に行われ、バルセロナ(スペイン)とナポリ(イタリア)が対戦した。
今季のCLでグループHに組み込まれたバルセロナは、最終的に4勝2敗の勝ち点「12」を積み上げた。開幕3連勝を飾った後、シャフタール・ドネツク(ウクライナ)、ロイヤル・アントワープ(ベルギー)相手には不覚を取ったものの、ポルト(ポルトガル)相手に2連勝を飾っていたことで、当該チーム間の成績で上回り、首位でグループステージを終えた。3シーズンぶりに決勝トーナメント進出を果たしている。
一方で、グループCに組み込まれたナポリは、レアル・マドリード(スペイン)に次ぐ2位でグループステージを突破。レアル・マドリードに2敗を喫しただけでなく、ウニオン・ベルリン(ドイツ)とのホームゲームもドローで終えたが、残る3試合はきっちりと勝利し、3勝1分2敗で勝ち点「10」を獲得した。2シーズン連続でラウンド16進出を決めている。
2月21日にナポリの本拠地『スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナで行われたファーストレグは、60分にロベルト・レヴァンドフスキのゴールでバルセロナが先手を取ったものの、75分にヴィクター・オシムヘンの得点でナポリが同点に追いつく。両チームのストライカーが結果を残し、試合は1-1のドローで終了していた。
ホームで勝ち越しを目指すバルセロナは、イルカイ・ギュンドアン、ラミン・ヤマル、レヴァンドフスキといった主力をスターティングメンバーとして送り出した。ペドリ、ガビ、フレンキー・デ・ヨングらが負傷の影響で不在なのは痛手だが、“ピボーテ”の位置で起用されているアンドレアス・クリステンセン、“インテリオール”の位置に入るフェルミン・ロペスらにも期待が集まる。一方、ナポリはオシムヘン、ピオトル・ジエリンスキ、フヴィチャ・クヴァラツヘリアといった面々が先発に名を連ねた。
試合は序盤の15分に動く。バルセロナは敵陣へ押し込んだ状態でパウ・クバルシが左サイドへ預けると、大外でパスを受けたジョアン・カンセロは、内側を走っていたハフィーニャを見逃さない。ペナルティエリア左深い位置でスルーパスを受けたハフィーニャがマイナスへ折り返すと、フリーでゴール前に顔を出したフェルミンがダイレクトで沈め、バルセロナが先手を取った。
勢いに乗ったバルセロナは続く17分、自陣でナポリの攻撃を抑えたところから一気にカウンターへ。ヤマルがドリブルでボールを持ち運び、左サイドへ展開すると、パスを受けたハフィーニャは中央へ切り込んで右足を振り抜く。狙い澄ました一撃はポストに嫌われたが、こぼれ球をカンセロが押し込み、バルセロナがベスト8進出を大きく手繰り寄せた。
2点ビハインドとなったナポリは、立ち上がりからやや劣勢な試合展開に立たされていたものの、時間の経過とともに徐々にペースを握る。30分には敵陣右サイドでアミル・ラフマニからのパスを受けたジョバンニ・ディ・ロレンツォが斜めの方向へスルーパスを送ると、内側からスペースへ飛び出したマッテオ・ポリターノがダイレクトでマイナスへ折り返す。最終ラインからゴール前へ駆け上がったラフマニがダイレクトでゴールネットを揺らし、ナポリが反撃の狼煙を上げた。
前半終盤にかけてはナポリが悪くないシーンを作りながらも、同点ゴールを挙げるまでには至らず、前半の45分間はこのまま終了。後半に入ると立ち上がりの時間帯はナポリがフィニッシュまで持ち込む形を増やし、ポリターノやクヴァラツヘリアがゴール前へ迫るが、GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンを脅かすことはできない。
ホームチームのバルセロナは徐々に試合の流れを引き戻し、ハフィーニャがシュートまで持ち込む場面を増やす。68分には右コーナーキックの流れからヤマルがゴールネットを揺らしたが、ここはオフサイドのため得点は認められず。73分にはギュンドアンが右足で強烈なミドルシュートを放ったが、この日再三良いセービングを見せているGKアレックス・メレトが立ちはだかる。
終盤に入るとナポリも再びゴール前へ迫る場面を作り出したが、バルセロナは“この男”が試合を決めにかかる。83分、敵陣左サイドでのスローインの場面で、カンセロとのパス交換から中央へ持ち運んだセルジ・ロベルトが横へ預けると、ギュンドアンとのワンツーでゴール前のスペースへ顔を出す。GKメレトが飛び出してきたところを見逃さず、横へ繋ぐと、最後はレヴァンドフスキが押し込んだ。バルセロナがリードを2点に広げ、勝利を決定付けた。
試合はこのままタイムアップ。この結果、2戦合計スコアを4-2としたバルセロナが、2019-20シーズン以来、4シーズンぶりに準々決勝行きの切符を掴み取った。一方、ナポリは昨季に続いて2シーズン連続のベスト8入りとはならなかった。
この後、3月15日に準々決勝の組み合わせ抽選会が予定されている。
【得点者】
1-0 15分 フェルミン・ロペス(バルセロナ)
2-0 17分 ジョアン・カンセロ(バルセロナ)
2-1 30分 アミル・ラフマニ(ナポリ)
3-1 83分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)
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By サッカーキング編集部
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