チームを敗北の危機から救う同点弾を決めたトロサール [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・準々決勝ファーストレグが9日に行われ、アーセナル(イングランド)はバイエルン(ドイツ)と2-2で引き分けた。試合後、アーセナルのベルギー代表FWレアンドロ・トロサールが、イギリスメディア『TNT Sports』にてコメントを発した。
試合は立ち上がりからアーセナルが主導権を握り、12分にはペナルティエリア右で前を向いたイングランド代表FWブカヨ・サカが左足でゴールネットを揺らす。だが、18分にドイツ代表FWセルジュ・ニャブリにゴールを許すと、32分にはイングランド代表FWハリー・ケインにPKを決められ逆転される。前半にバイエルンが放ったシュートは2本のみだったが、双方を得点に結びつけられた。
後半に入ってもアーセナルがボールを握る時間が長かったが、なかなか決定的なシーンは作り出せない。このような状況を打破したのが、67分からピッチに立ったトロサールとブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスだった。
途中出場してからおよそ10分後の76分、敵陣右寄りの位置でセカンドボールを拾ったトロサールが右へ渡すと、サカがダイレクトで繋ぎ、ボールを引き取ったジェズスがボックス右へ侵入。相手を引きつけてから横へ流すと、後ろから入り込んできたトロサールが右足でシュートを叩き込んだ。
最終的に試合はこのままタイムアップ。アーセナルはホームで先勝することはできなかったが、引き分けという最低限の結果を得て、敵地開催のセカンドレグへ臨むことが決まった。
試合後、トロサールは 「試合の入りはとても良かった思う。僕らが先制した後、2つか3つのゴールは取れたはずだ」と振り返り、序盤のチャンスを仕留めきれなかったことを悔やんだ。一方で、前半を1点ビハインドで終えたことで、「間違いなく、バイエルンというチームが持つ本来のクオリティに僕らは苦しめられた。それは明白だったと思う」とも語っている。
1-2という状況下でピッチに立ち、アーセナルを敗北の危機から救う同点弾を挙げたことについては、「ゴールでチームを助けられたという点では、ある程度満足はしている」と語ったが、「僕は常に、ピッチに立った時には自分にできることを何でもやろうと思っている。願わくば、これからの数週間も力になりたいよ」と、普段から心掛けている姿勢が個人の結果に繋がったと主張している。
セカンドレグはおよそ1週間後の17日、バイエルンの本拠地『フースバル・アレーナ・ミュンヘン』にて開催される。アーセナルにとっては、2008-09シーズン以来のCLベスト4入りを懸けた大一番だ。決戦に向けて、トロサールは「僕らが素晴らしいチームであることに疑いの余地はないけれども、アウェイでのセカンドレグは難しいものになるだろう」と気を引き締める。それでも、「僕らがベストのレベルでプレーできれば、どんな相手にだって勝てるはずだ」と、敵地での勝ち越しに自信をのぞかせた。
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By サッカーキング編集部
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