守田(右)は78分までプレーし、攻守に奮闘 [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第5節が26日に行われ、スポルティング(ポルトガル)とアーセナル(イングランド)が対戦した。
ここまでプリメイラ・リーガで11戦全勝を達成しているスポルティングは、CLでもここまで3勝1分と無敗を維持し、リーグフェーズの順位表では2位につけている。初陣でリール(フランス)を2-0で破った後、第2節ではPSV(オランダ)と1-1で引き分けたが、その後はシュトゥルム・グラーツ(オーストリア)を2-0で、さらにはマンチェスター・シティ(イングランド)を4-1で破り、現在は連勝中だ。
一方で、プレミアリーグでは6勝4分2敗とまずまずの成績で4位につけているアーセナルは、CLではここまで2勝1分1敗の勝ち点「7」で、リーグフェーズの12位につけている。アタランタ(イタリア)との初陣をスコアレスドローで終えると、パリ・サンジェルマン(フランス)を2-0で、シャフタール・ドネツク(ウクライナ)を1-0で破って2連勝を飾った。だが、前節はインテル(イタリア)に0-1で敗北。今季初黒星を喫していた。
3連勝を狙うスポルティングは、これまでのCLの4試合でベンチに座っていたルベン・アモリム監督がマンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれたことにより、この試合からジョアン・ペレイラ新監督が指揮を執る。22日に行われた同監督にとって初陣のタッサ・デ・ポルトガル4回戦でベンチスタートとなっていた守田英正は、CLでは先発に復帰。その他、マーカス・エドワーズやヴィクトル・ギェケレシュらがスターティングメンバーに並んだ。
対するアーセナルは、キャプテンマークを巻くマルティン・ウーデゴーアを筆頭に、ウィリアン・サリバ、デクラン・ライス、ブカヨ・サカらが先発入り。レアンドロ・トロサールやガブリエウ・ジェズスらがベンチから出番を待つ。
試合の均衡は立ち上がりの7分に破れる。敵陣右サイドでのスローインから、アーセナルが細かくパスを回すと、ウーデゴーア、ライスと繋いでティンバーが大外を破る。グラウンダーのアーリークロスをガブリエウ・マルティネッリがダイレクトで押し込み、見事な崩しからアーセナルが先手を取った。
その後もアーセナルが試合の主導権を握り、サカとウーデゴーアが絡む右サイドを起点にしてチャンスの数を増やしていく。22分には敵陣中央で顔を上げたトーマス・パルティが背後のスペースめがけて浮き球のスルーパスを供給すると、抜け出したサカはGKフランコ・イスラエルの股下を通してラストパス。最後はカイ・ハヴァーツが無人のゴールに流し込み、アーセナルがリードを広げた。
2点ビハインドとなったスポルティングは、自陣から積極的なビルドアップで、クリーンな前進を試みるも、アーセナルの陣形を崩すことはできない。結果として最前線のギェケレシュにも良い形がボールが入らず、決定的なシーンも作り出すことはできない。
それでも、前半終了間際に差し掛かった44分、自陣左サイドから敵陣中央をめがけてドリブルで持ち運んだマクシミリアーノ・アラウホが、右サイドへ渡すと、縦へ破ったジオバニー・クエンダが右足を振り抜く。強烈なシュートは枠を捉えたが、ここはGKダビド・ラヤに阻まれた。
このままアーセナルの2点リードでハーフタイムに突入するかと思われたが、前半アディショナルタイムには得意のセットプレーが炸裂する。左コーナーキックを獲得したアーセナルは、ファーサイドに固まっていた面々がライスのキックに合わせて動き出し、相手の動きを制限。ピンポイントのボールはフリーになったガブリエウ・マガリャンイスの頭にピタリと合い、見事な連携から3点目を記録した。
後半に入るとスポルティングが反撃をスタート。敵陣左サイドで相手のパスをインターセプトした守田が右サイドへ展開し、ペナルティエリア手前でリターンパスを受けてミドルシュートを狙う。守田が中心となった攻撃はGKラヤに防がれたが、このプレーでスポルティングは右コーナーキックを獲得。フランシスコ・トリンコンのボールをゴンサロ・イナシオがボレーで沈め、1点を返す。
素晴らしい後半の入りを見せたスポルティングは、その後10分間ほど流れを引き寄せ、攻撃に転じる時間を増やす。だが、63分にはアーセナルにとって決定的な出来事が発生。ハヴァーツからの落としを受けてボックス内に侵入したウーデゴーアが、ウスマン・ディオマンデに倒され、アーセナルにPKが与えられた。このPKをサカがゴール右下隅に蹴り込み、アーセナルが再びリードを3点に広げた。
このゴールで勝利を決定づけたアーセナルは、83分には途中出場の2人が絡んで追加点。ペナルティエリア手前で顔上げたミケル・メリーノが左足で強烈なミドルシュートを放つと、GKイスラエルが弾き出したセカンドボールをトロサールが押し込んだ。
試合はこのままタイムアップ。アーセナルはアウェイの環境下で、後半頭には難しい展開を強いられながら、終わってみれば5ゴールを奪って大勝を記録した。一方のスポルティングは、8月3日に開催されたスーペルタッサ(スーパーカップ)を除くと、今季公式戦で初の黒星。守田は78分までプレーした。
次節、スポルティングは12月10日に敵地でクラブ・ブルッヘと、アーセナルは11日に南野拓実が所属するモナコと、それぞれ対戦する。
【得点者】
0-1 7分 ガブリエウ・マルティネッリ(アーセナル)
0-2 22分 カイ・ハヴァーツ(アーセナル)
0-3 45+1分 ガブリエウ・マガリャンイス(アーセナル)
1-3 47分 ゴンサロ・イナシオ(スポルティング)
1-4 65分 ブカヨ・サカ(PK/アーセナル)
1-5 83分 レアンドロ・トロサール(アーセナル)
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By サッカーキング編集部
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