ドルトムントが“逆転勝利”でCL8強入り！　リールに先制点献上も後半2発でセカンドレグを制す

　チャンピオンズリーグ（CL）ラウンド16・セカンドレグが12日に行われ、リール（フランス）とドルトムント（ドイツ）が対戦した。

　リーグフェーズで5勝3敗を記録し、勝ち点「15」の10位でプレーオフに進んだドルトムント。スポルティングとの大一番を制してラウンド16進出を決めた昨季のファイナリストは、ホーム開催のファーストレグを1－1のドローで終えた。敵地で行われる第2戦に勝利し、準々決勝進出を決めることができるか。

　試合は開始早々の5分にリールがスコアを動かす。中盤左サイドでイスマイリーがボールを奪取し、味方とのワンツーからライン際をドリブル。スピードに乗りながらペナルティエリアに侵入すると、左足でゴール前に横パスを入れる。マーカーとの駆け引きを制したジョナサン・デイヴィッドが左足でシュート。ボールはDFに当たって枠に吸い込まれ、ホームチームが先制した。

　一方のドルトムントも17分、鋭い出足を見せたパスカル・グロスがセンターサークル内でボールをカット。セール・ギラシがバイタルエリアに持ち運んでショートカウンターに転じる。複数の相手選手を引きつけつつ、自身の左脇に駆け上がってきたグロスへとラストパス。しかし、シュートはGKに触れられてしまい、枠に向かったボールはゴールカバーに入ったアレクサンドロに防がれた。

　アウェイチームは20分にもコーナーキックで決定機を作り出したが、またもGKリュカ・シュヴァリエを中心とするリールの粘り強い守備に防がれる。リールの1点リードで勝負はハーフタイムに突入した。

　後半に入るとドルトムントが反撃を開始する。52分にギラシがボックス内でトーマス・ムニエに倒されPKを獲得。エムレ・ジャンが真ん中に決め切ってゲームを振り出しに戻す。62分にはユリアン・リエルソンが送ったマイナスのクロスにカリム・アデイェミが反応。だが、左足で合わせたシュートはクロスバーに嫌われた。

　そんななか、65分にマクシミリアン・バイアーが逆転ゴールをマークする。ヴァルデマール・アントンのアーリークロスが左サイドに流れ、ボールを受けたリエルソンがギラシに短くパス。ボックス内でバイアーへと繋ぐと、反転から思い切りよく右足一振り。豪快な一撃でネットを揺らして試合をひっくり返した。

　結局、そのまま試合は2－1で終了。2戦合計3－2でドルトムントがラウンド16を突破した。準々決勝・ファーストレグは来月9日からスタートする。

【スコア】
リール　1－2（2戦合計：2－3）　ドルトムント

【得点者】
1－0　5分　ジョナサン・デイヴィッド（リール）
1－1　54分　エムレ・ジャン（PK／ドルトムント）
1－2　65分　マクシミリアン・バイアー（ドルトムント）