オークランド・シティ戦に臨んだ広島の森保一監督 [写真]=兼子愼一郎
サンフレッチェ広島は10日に行われたFIFAクラブワールドカップ2015の開幕戦でDF岩田卓也の所属するオークランド・シティを2-0で下し、準々決勝進出を決めた。
FW佐藤寿人、FWドウグラス、MFミキッチらを温存し、FW浅野拓磨、MF野津田岳人、MF丸谷拓也らを先発に起用した広島は、開始8分に野津田のミドルシュートがこぼれたところをFW皆川佑介が押し込んで先制に成功。その後、相手の攻撃を無失点に抑えると69分にDF塩谷司が貴重な追加点をマークし、開幕戦を制した。
試合後の記者会見に臨んだ森保一監督は、「今日の試合はフィジカルの部分、球際の部分で非常にタフな試合になると思っていました。そして、オークランド・シティはポゼッションも上手いチームですし、そういった意味でしっかりと守備をしなければいけない、球際の勝負をしっかりとしないといけないと試合に臨みました」と相手チームについて言及。
そして、「前半の良い時間帯に先制点を挙げることができ、ケガ人で3枠交代を使わなければならない事態にはなりましたけど、そこでも落ち着いて相手に得点を与えず追加点をしっかりと奪って勝ち切るという、シーズン中にもやってこれた試合展開ができたと思っています」と、野津田、MF柴崎晃誠、MF清水航平と3人の負傷者を出しながらも、チーム全体の力で勝ち切った点を評価している。
また、Jリーグのシーズン同様に、粘り強い守備から追加点を奪う展開に持ち込めたことについて「この世界の舞台でも出せたのは良かった」と満足感を浮かべた。
負傷した3選手に関しては、「恐らく次の試合には3人とも出られないと思っている。2人はひざのケガ、1人は足首のケガということで、詳細はわかっていないが次の試合は難しいだろうと思う」と13日に行われる準々決勝のマゼンベ戦には間に合わないとの見解を示している。対戦相手となるマゼンベには「非常に個人の身体能力は高く、スピードとパワーを兼ね備えている」と個の能力の高さを警戒した。
リーグ戦から大幅にメンバーを入れ替えて臨んだ理由は、疲労を考慮してのことだと説明。「チームの総合力で勝って次のステージに行こうということで選手を替えました。(チャンピオンシップは)やはり優勝をかけて戦うという中でかなり心身の疲労があったと思いますし、その後中4日でしたけど色々なイベント等があったりして回復の時間がなかなか取れなかったということでリフレッシュな選手を出してこのゲームをものにするということを考えて選手起用しました」と述べている。
By サッカーキング編集部
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