サンフレッチェ広島を率いる森保一監督 [写真]=兼子愼一郎
13日にFIFAクラブワールドカップ2015準々決勝でマゼンベを3-0と下したサンフレッチェ広島は、試合から1夜明けた14日、ランニングやストレッチなどリカバリー中心のトレーニングを行った。
取材に応じた森保一監督は、大会初戦から中2日で連戦が続く厳しい日程について「最初からわかっていたことなので」と話すと、「我々は日程どうこうではなくて、目の前の試合に最善の準備をしてその試合を勝ち取るために、掴み取るためにチャレンジャーとしてやっていくという気持ちで臨みたいと思います」と言及。
そして準決勝で戦う南米王者・リーベル・プレートに関しては、「何試合か見ていますし、世界的に有名なチームなので何となくの印象は今までも持っていましたけど、本当に攻守ともにすごく厳しく激しく戦って来るチームだなと思っています」と印象を語り、今年8月にスルガ銀行チャンピオンシップでガンバ大阪と対戦した時のイメージから対抗策を練ることを示唆した。
「クラブの歴史もありますし、試合運びの上手さや老獪さっていうものは持っていると思います。スルガ杯でガンバとやっているが、リーベルの守備の厳しさや攻撃のアイデアとか嫌なところを突いてくるという部分は存分に出していたと思うし、そういうところはイメージを持って次の試合に臨みたいと思う」
また、リーベル・プレートに勝つことが「さらなる自信になる」と述べた指揮官は、「我々はアジアの王者ではないですけど、Jリーグの代表として日本の代表として戦って世界の強豪と渡り合って、そこでどんな形でも勝つということを、勝ちを目指して行こうということを言っています。勝ってJリーグのレベルを示せたらと思いますし、日本を代表して戦う誇りと責任を示すことができたらと思います」とJリーグや日本のサッカー界を代表して戦う強い意志を示すとともに、広島を世界に発信する場としても重要な試合だと位置づけた。
「我々は広島を拠点にするチームだということ、広島は平和都市だと思いますし、平和都市・広島を我々の戦いをもって世界に発信できるようにと思っています。そういう地域貢献をする役割もJクラブは担っていると思いますし、そういうところでは地域のみなさんの気持ちを背負っているということ、我々を応援してくださる全ての気持ちを背負っているという思いを持ってやってきたいと思う」
そして、「公式戦で世界のトップクラスの強豪と対戦できるということはクラブ単位ではなかなかあり得ないことなので、南米王者と真剣勝負ができるというのは本当に楽しみであるし、幸せだと思っています。選手もそうですけどスタッフも含めてこの試合に向けて持っているものをすべてぶつけるということ。厳しい戦いになると思いますけど楽しんでやりたいと思っています」と、強豪との貴重な試合にむけて気持ちを高ぶらせている。
広島は、16日に大阪長居スタジアムで行われる準決勝で、リーベル・プレートと対戦する。
By サッカーキング編集部
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