決勝進出に安堵するリーベル指揮官「失敗できない責任を感じていた」

　リーベル・プレート（アルゼンチン）は16日、FIFAクラブワールドカップ2015準決勝でサンフレッチェ広島を1－0で下し、決勝進出を決めた。試合後、チームを率いるマルセロ・ガジャルド監督が記者会見に臨んでいる。

　南米王者リーベル・プレートは、試合開始直後から敵陣に押し込む時間が続いたが、堅守を誇る広島のディフェンスを崩せず、逆にカウンターからピンチを招くなど苦戦を強いられた。それでも後半にセットプレーの流れから待望の先制ゴールを挙げると、反撃を許さず逃げ切り、決勝戦へと駒を進めている。

　苦戦は予想外だったかと問われたガジャルド監督は、「そんなことはない。非常に拮抗した試合だった。私たちは非常に大きな責任を背負ってプレーをしていた。こういった展開の試合になることは想像していた」と、厳しい戦いは予想通りだったと主張。「相手は非常にオーガナイズされたチームで、これまで多くの試合で練習をしてきたチームだ。私たちは大きな責任があったが、相手よりも先に攻撃を仕掛けたいと考えていた。前半はその秩序が乱れた部分があったが、そこから修正し、忍耐強く賢く試合を戦い続けた。そしてFKから勝利することができた」と試合を振り返った。

　駆けつけた大勢のサポーターについては、「決勝を戦うことがみんなの目標だった。みんながそれを夢見ていた。サポーターの方々の目標、目的も最後まで行くことだったと思う。この日本でみなさんがそういった情熱で応援してくれることは大きなエネルギーにもなるし、大きなプレッシャーにもなる。失敗できないという大きな責任を感じていた」とチームにとって大きな力になると同時に、大きな重圧になっていたと言及。決勝進出という責任を果たしたことに安堵感を見せている。

　そして就任からの1年半を振り返り、「色々なことが頭をよぎる。今は達成感。この目標を達成できたと、決勝に到達することができたという達成感だ。一方で非常に大きな責任も感じる。1年半過ごしてきたこのチームとの間にさらに大きな絆を築いていかないといけないと思っている。私は選手たちを誇りに思う。私たちに多くの達成感をもたらしてくれた」と選手への感謝を示した。

　決勝戦に向けては、「今はバルセロナが対戦相手になるかどうかもわからないので、まずはそれを待ちたいと思う。バルセロナとどう戦うかについて何か話すためには1日待たなければいけない」と述べると、「私たちをずっと応援してくれているサポーターにも大いに楽しんでもらいたい。彼らの大きな期待にぜひとも応えられるように頑張らなくちゃいけないね」と意気込みを語っている。

　リーベル・プレートは20日に行われる決勝戦で、広州恒大とバルセロナの勝者と対戦する。