FIFA(国際サッカー連盟)は7日、8日から日本で開催されるFIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016でビデオアシスタントレフェリーを導入することを発表した。
FIFAは、ビデオの導入について「歴史的に重要なものになる」と説明。「FIFAのコンペティションでは初めて、『試合が変わるような』決定においてレフェリーを手助けするため、ビデオアシスタントを設ける」と、クラブW杯での導入を伝えた。
また、FIFAの技術部門責任者を務めるマルコ・ファン・バステン氏は「これ(ビデオアシスタントの導入)は、技術をテストするための大きな一歩となる」と、期待を寄せた。
具体的には、ビデオアシスタントレフェリーとは、『試合が変わるような』状況における明らかな間違いを正すために、ビデオ解析室で得た情報をピッチ上の審判に与えるものと説明。これには、ゴール判定、ペナルティーエリア内での判定、一発レッドカードなどを含むという。
FIFAの審判委員会責任者のマッシモ・ブサッカ氏も同制度に言及。「ゴールラインテクノロジーなど、ビデオアシスタントレフェリー制度は審判に追加的な手助けをしてくれる。それでも、我々は試合の本質的な流れを保ちたいと考えている。だから、常に最初と最後の判断は審判に任される。これは我々の哲学であり、技術の実践的な利用とともにこの原則についても、トレーニングプログラムの一部として我々審判団にも説明があった」と、審判の判断が尊重されることに変わりはないとした。
なお、FIFAと国際サッカー評議会(IFAB)の協力の下、ブラジルやフランス、イタリアなど12カ国が2年間の実験的使用に参加することが決定しているようだ。