先制のPKを決めた土居聖真 [写真]=FIFA/FIFA via Getty Images
FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016準決勝が14日に行われ、開催国代表の鹿島アントラーズ(日本)と南米サッカー連盟代表のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)が対戦した。
Jリーグ王者として大会に臨んでいる鹿島は、初戦でオセアニアサッカー連盟代表のオークランド・シティ(ニュージーランド)を2-1で下すと、準々決勝ではアフリカサッカー連盟代表のマメロディ・サンダウンズに2-0と勝利を収めた。対するA・ナシオナルは準決勝からの登場。今年、27年ぶりにコパ・リベルタドーレスを制してクラブW杯の出場権を獲得した。
鹿島はマメロディ・サンダウンズ戦から1人を変更し、MF永木亮太に代わってMF小笠原満男が先発。途中出場から2試合連続でゴールを挙げているFW金崎夢生はこの日もベンチスタートとなった。一方のA・ナシオナルはコロンビア代表DFフェリペ・アギラールや同FWミゲル・ボルハらが先発に名を連ねた。
最初にチャンスを作ったのはA・ナシオナル。11分、前線でボールをキープしたボルハが中央へ折り返すと、走り込んだマテウス・ウリベが右足ダイレクトでミドルシュートを放つ。しかしここはGK曽ヶ端準が好セーブで凌いだ。
鹿島は18分、ペナルティエリア手前でパスを受けた柴崎岳が一瞬の加速で相手DFを抜き去り、エリア内に侵入。決定機を迎えたが、右足のシュートはGKに阻まれてしまった。
ピンチを凌いだA・ナシオナルは24分、エリア内左に流れたボールをジョン・モスケラが左足でボレー。強烈なシュートがゴールを脅かしたが、惜しくもクロスバーを直撃した。さらにこぼれ球をオルランド・ベリオが右足で狙ったが、ここはDF昌子源がゴールライン上でなんとかクリアし、得点を許さない。
すると30分、意外な形で鹿島にビッグチャンスが訪れる。セットプレーの際にエリア内で西大伍が倒されると、今大会で導入されているビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)により、PKの判定が下される。FIFA主催の試合では史上初めて、VARによってPKが与えられた。
このPKを33分に土居聖真がゴール左に沈め、鹿島が先制に成功した。
その後はA・ナシオナルに押し込まれる時間が続いた鹿島だが、猛攻を凌いで1点リードでハーフタイムを迎えた。
後半に入り54分、鹿島は赤崎秀平に代えて金崎を投入。58分には小笠原を下げて永木をピッチへ送り出す。
A・ナシオナルは68分、エリア内左にこぼれたボールがフリーのクリスティアン・ダホメに渡ったが、右足で放ったシュートは大きく枠の上を超えてしまった。78分にはアレハンドロ・ゲラがドリブルでエリア内に持ち込みシュートを狙ったが、DFが体を張って防いだ。
すると83分、鹿島は左サイドでボールを持った柴崎がアーリークロスを供給。飛び出したGKと競り合いながらマイボールにした遠藤康がヒールで流し込み、大きな追加点が決まった。
85分には途中出場の鈴木優磨が金崎からのクロスを押し込んでダメ押しゴールをマーク。このまま3-0でタイムアップを迎え、南米王者A・ナシオナルを下した鹿島が日本勢初の決勝進出を果たした。
鹿島は18日に行われる決勝で、欧州サッカー連盟代表のレアル・マドリード(スペイン)と北中米カリブ海サッカー連盟代表のクラブ・アメリカ(メキシコ)の勝者と対戦する。
【スコア】
鹿島アントラーズ 3-0 アトレティコ・ナシオナル
【得点者】
1-0 33分 土居聖真(PK)(鹿島)
2-0 83分 遠藤康(鹿島)
3-0 85分 鈴木優磨(鹿島)
By サッカーキング編集部
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