ビデオ判定によるPKを獲得した西大伍 [写真]=FIFA via Getty Images
FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016準決勝が14日に行われ、開催国代表の鹿島アントラーズは南米サッカー連盟代表のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)に3-0で勝利を収め、日本勢初の決勝進出を果たした。
先制点は歴史的なPKから生まれた。30分にセットプレーの場面で、ペナルティエリア内の西大伍が倒されると、FIFA(国際サッカー連盟)主催の大会で初めて導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)により、鹿島にFIFA主催大会史上初となるビデオ判定でのPKが与えられた。
「PKだと思っていました」とビデオ判定前から確信していたという西は、「でも副審に確認したら『違う』と。あまり強くは言えないのでそこで終わったんですが、その後でプレーが止まって、すぐに自分のプレーに関してのVARだと分かりました」と説明した。
「判定でPKになって、僕らにとってはありがたかった」とビデオ判定でのジャッジを歓迎したものの、その一方で「ただ、『逆に自分たちも見られているし、取られるかもしれない』と思ったので、声を掛け合ってやるようにしました」と、さらに気を引き締めていたという。
11月29日に行われた明治安田生命2016Jリーグチャンピオンシップ決勝第1戦では浦和レッズにPKを献上していた西だが、逆に今回PKを獲得したことで「日頃の行いがいいからじゃないですかね(笑)」と冗談交じりで語った。
鹿島はそのPKを33分に土居聖真が落ち着いて決めると、83分に遠藤康、85分に鈴木優磨が追加点を決め、3-0で南米王者を撃破し、日本勢初のクラブW杯決勝進出を決めた。この歴史的な勝利に西は「運じゃないですか? 運と気持ちと……ロマン(笑)」との勝因を挙げた。
決勝に駒を進めた鹿島は、世界一の座を懸けて18日に欧州サッカー連盟代表のレアル・マドリード(スペイン)と北中米カリブ海サッカー連盟代表のクラブ・アメリカ(メキシコ)の勝者と対戦する。
By サッカーキング編集部
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