[写真]=Getty Images
12月8日、日本テレビは「サッカーアース」を放送した。番組では12日に開幕したクラブ・ワールドカップを特集。ガンバ大阪に所属する遠藤保仁がレアル・マドリードを解説した。
前人未到のチャンピオンズリーグ(CL)3連覇から約7カ月、世界の舞台に白い巨人が登場する。クリスティアーノ・ロナウドの移籍、ジネディーヌ・ジダン前監督の退任を経て迎えた今季、レアルは不振を極めた。クラブ史上ワーストとなる“無得点記録”を更新し、黒星が立て込んだ。10月にはフレン・ロペテギ監督を解任し、チーム再建を図る事態にまで陥ってしまう。
それでも、サンティアゴ・ソラーリ監督が指揮を執ってからは復調気配を見せている。CLではグループステージを首位通過を果たし、19日のクラブW杯初戦を迎えようとしている。
キーマンは「なぜ、あまり目立たないか?」
遠藤保仁は、レアルの3連覇へのキーマンは「(トニ・)クロース選手です」と話す。さらに、「写真に撮りにくい選手」と表現した。その理由について、以下の通り説明した。
「(クロースは)あまり目立たない選手ですが、なぜかわかりますか? ほぼ1タッチ、2タッチなんですよ。だからそんなに画面に映らない。だから写真も撮りづらい。あとは首を振る回数がめちゃめちゃ多い。僕が監督なら絶対に使う選手です」
「前線の選手が一番パスを受けやすい選手。サイドチェンジする前にもちゃんと前線を見ている。相手は1回首が上がるだけで『パスを出してくるかも』って思う。それで後手に回る」
「レアルの”個”と”サイド”を活かすには、クロースのように気の利く選手がいると、より前線が引き立てられる」
クロースはロペテギ体制下ではアンカーで起用され不満を口にするなど、本来の実力を発揮できずにいた。しかし、ソラーリ監督就任後、本職のインサイドハーフへポジションを戻すと状況は一転、持ち前の視野の広さや判断力を武器に、攻撃陣を牽引している。
また、遠藤は「レアルの弱点は“首ふり”ができていないこと」と、攻略の糸口も解説した。守備時にサイドへボールを展開されると、レアル守備陣は注意を引き寄せられボールウォッチャーになり、エリア内に侵入してきた選手を見失ってしまうという。レアルの初戦は19日、鹿島アントラーズとグアダラハラ(メキシコ)の勝者と対戦する。今大会で優勝すれば初の3連覇達成となる。
なお、次回のサッカーアースは12月14日(金)26時9分から放送される(関東のみ)。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト