開催国王者アル・イテハドがクラブW杯初戦を飾る! [写真]=Getty Images
『2023 FIFAクラブワールドカップ サウジアラビア』が現地時間12日に開幕し、初戦で開催国王者のアル・イテハド(サウジアラビア)とオセアニア王者のオークランド・シティ(ニュージーランド)が対戦した。
レギュレーションの大幅な変更により、6大陸王者と開催国王者を合わせた合計7チームが参加する現行方式としては最後の開催となる今回のクラブワールドカップ。開幕戦には昨シーズンのサウジ・プロフェッショナルリーグを制覇し、今夏にカリム・ベンゼマやエンゴロ・カンテ、ファビーニョら大物選手を獲得したアル・イテハドと、11度目の出場となるオークランド・シティが登場した。
試合はホームの大声援を受けるアル・イテハドが序盤からオークランド・シティを圧倒する。開始早々にロマリーニョが際どいシュートを放つと、21分には相手選手のパスミスを拾ったベンゼマがボックス内へ侵入。しかし、3人を交わして放ったシュートはGKにキャッチされてしまう。攻勢を強める開催国王者は29分、ボックス手前で左からのパスを受けたロマリーニョが右足を一閃。相手選手に当たったボールがゴール左隅に吸い込まれ、先制に成功した。
34分には左からのクロスのこぼれ球にカンテが反応。バウンドしたボールを右足のハーフボレーで捉えると、ボックス右から放たれた強烈なシュートがゴール右上隅に突き刺さりリードを広げる。さらに40分、右サイドの敵陣深くでボールを受けたムハンナド・アル・シャンキティがカンテとの巧みなワンツーでボックス内右に侵入。グラウンダーの折り返しをベンゼマが難なく沈め、アル・イテハドが前半だけで3点差をつけた。
後半に入っても開催国王者の勢いは止まらず、47分には右から仕掛けたベンゼマがボックス内で相手DFを翻弄し最後は右足でシュートを放つ。69分にはベンゼマが起点を作り、ボックス手前中央でパスを受けたイゴーリ・コロナドが右足で狙い澄ましたシュートを放つも、いずれもオークランド・シティのGKコナー・トレーシーの好セーブに阻まれ、追加点とはならなかった。
一矢報いたいオークランド・シティも反撃に出るが、なかなか効果的な攻撃を繰り出せず、アル・イテハドのGKマルセロ・グロエを脅かすまでには至らない。対して大量リードを奪ったアル・イテハドはロマリーニョやコロナド、カンテら主力を休ませ、ややペースを落としながら時計の針を進めていく。試合はこのまま3-0で終了。開催国王者のアル・イテハドが初戦を飾り、準々決勝進出を決めた。
勝利したアル・イテハドは現地時間15日に行われる準々決勝でアフリカ王者のアル・アハリ(エジプト)と対戦する。
【スコア】
アル・イテハド 3-0 オークランド・シティ
【得点者】
1-0 29分 ロマリーニョ(アル・イテハド)
2-0 34分 エンゴロ・カンテ(アル・イテハド)
3-0 40分 カリム・ベンゼマ(アル・イテハド)
By サッカーキング編集部
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