浦和戦ではMOMに輝いたロドリ [写真]=FIFA via Getty Images
2023 FIFAクラブワールドカップ サウジアラビアの準決勝が19日に行われ、マンチェスター・シティ(イングランド)が浦和レッズ(日本)を3-0で下した。試合後、マンチェスター・シティのクラブ公式HPがスペイン代表MFロドリのコメントを伝えている。
“ヨーロッパ王者”と“アジア王者”の顔合わせとなった準決勝は立ち上がりからマンチェスター・シティが主導権を握ったものの、なかなか浦和の組織的な守備を完全に攻略することはできない。それでも、前半アディショナルタイムにポルトガル代表MFマテウス・ヌネスがオウンゴールを誘発し、1点をリードしてハーフタイムに突入。後半の序盤にはクロアチア代表MFマテオ・コヴァチッチ、ポルトガル代表MFベルナルド・シルヴァが立て続けにゴールを奪い、最終的なスコアは3-0タイムアップ。“南米王者”のフルミネンセが待つ決勝へ駒を進めた。
同試合でパス成功率97%、ボールタッチ数123回と中盤の底からマンチェスター・シティの攻撃陣を支え、時にはミドルシュートで浦和を脅かしたロドリは、イングランド代表MFカルヴィン・フィリップスと交代するまでの77分間プレー。同試合のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)も受賞していた。
ロドリは試合を振り返って「チャンピオンズリーグ(CL)で優勝しなければ辿り着くことのできないこの瞬間が、いかに難しいものであるかはわかっている。僕らはその重みを理解し、素晴らしい試合をした」とコメント。「優勝するためにここに来た。これがチームのメンタリティだ」と過密日程の中でも見据えているのはトロフィーのみだと主張した一方で、浦和の守備陣を切り崩すのが困難であったことも認めている。
「決して簡単な試合ではなかった。この大会で次のステージに進むのは非常に難しいとわかってはいたけどね。彼らは強固なブロックを敷く中で、自らの強みを発揮できる選手が多く、非常に手強い守備を披露していた」
「中央を固めてきた日本のチームを相手に攻撃するのがどれほど難しいか、それはよくわかっていた。僕らは前半終了間際にようやくゴールネットを揺らすことができたけど、あの得点が大きかったと思う。攻撃を続けたこと、決して諦めなかったことが結実したね」
続けて、ロドリは「このようなチームと対戦する時は、もう少し素早くボールを動かすことも必要だ。簡単なことではないんだけどね」と守備を固めてくるチーム相手の“こじ開け方”について自身の考えを明かした。「繰り返すが、このようなチームと対戦するのは本当に難しいんだ。だからこそ、今日の試合はベストの状態で臨む必要があった」と準決勝がいかに難しい一戦であったかを強調しつつ、フルミネンセとの一戦に向けても「決勝でも同じように取り組まなければならない」と意気込んでいる。
また、ロドリは異なる大陸のチームと試合をしたことを踏まえ、各国リーグ間における“レベル差”にも言及。「全体的に進歩していると感じたし、ゲーム内で非常に近しいレベルにあると思う」と感想を口にすると、「具体的にどれがどの程度という意味ではないが、間違いなく差は縮まっている。現に今日、僕らは非常に競争力の高いチームの姿を見たよ。彼らのようなチームが高いレベルに押し上げているのだろう」と話した。
浦和との準決勝を制したマンチェスター・シティは、日本時間22日の27:00(23日の3:00)、決勝でフルミネンセと対戦する。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト