長友フル出場のインテル、EL開幕2連勝…敵地で完封勝利

長友佑都

フル出場を果たした長友佑都(右) [写真]=Getty Images

 インテルは2日、ヨーロッパリーグ・グループF第2節でアゼルバイジャン王者のカラバフをジュゼッペ・メアッツァに迎え、2-0で勝利を収めた。長友佑都は右ウイングバックでフル出場している。

 9月18日に行われたグループ第1節、敵地でのドニプロ・ドニプロペトロウシク戦を1-0で制してヨーロッパリーグ白星スタートを切ったインテル。しかし、4日前に行われたセリエA第5節のカリアリ戦では長友の退場もあって1-4で惨敗し、今シーズン初黒星を喫した。その試合のスタメンからヴァルテル・マッツァーリ監督は大幅に7選手を変更。控えGKファン・パブロ・カリーソやズドラフコ・クズマノヴィッチ、マルコ・アンドレオッリといったバックアッパーが先発となった一方、長友も右ウイングバックでスタメンとなった。

 丁寧に後方からパスをつなぐスタイルのカラバフに対し、インテルはボールの奪い所がはっきりせず、格下相手に押し込まれる予想外の立ち上がりを強いられる。しかし18分、インテルが最初のチャンスを生かして先制した。左サイドからダニーロ・ダンブロージオが上げたクロスはシュートにつながらなかったものの、ルーズボールをボックス手前左からダンブロージオが右足ダイレクトで放ったシュートがバーの下を叩いてゴールに吸い込まれた。

 先制ゴールで落ち着きを取り戻したインテルは21分、FKの流れからアンドレア・ラノッキアが際どいボレーシュートを放てば、26分にはエルナネスがヘディングシュートで追加点に迫った。

 前半終盤にかけては自陣に引きながらカラバフの攻撃を受け止めるインテルが主導権を握る。43分にレイナウドに決定的なドリブルシュートを浴びたものの、枠を外れ前半を1点リードで終えた。

 後半は一転してインテルがポゼッションする流れで推移していった。57分にはマウロ・イカルディが強烈なミドルシュートでGKイブラヒム・シェヒッチを強襲し、追加点に迫る。そのインテルは59分、クズマノヴィッチを下げてガリー・メデルを投入し、中盤の強度を上げにかかった。そして63分には足をつったフレディ・グアリンに代えてパブロ・オスヴァルドを投入し、2トップとする。

 一方、カラバフはセンターハーフのユシフォフに代えて右ウイングのナジロフを、右ウイングのジョージに代えて左ウイングのタギエフを投入し、攻撃のカードを切っていく。しかし、前半に飛ばしていた影響か全体の運動量が減り、まったくシュートチャンスを生み出せない。

 そのカラバフに対し、カウンターを狙うインテルは82分、ジョエル・オビのスルーパスに抜け出したイカルディがGKと一対一となるも、シュートを外してしまう。しかし、85分に勝負を決定付ける。オビのパスに抜け出したボックス右のイカルディが強烈なシュートを突き刺した。そのまま2-0で試合を終わらせたインテルがヨーロッパリーグ2連勝スタートを切っている。

【スコア】
インテル 2-0 カラバフ

【得点者】
1-0 18分 ダニーロ・ダンブロージオ(インテル)
2-0 85分 マウロ・イカルディ(インテル)

(記事/超ワールドサッカー)

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