2014-15シーズンのヨーロッパリーグ決勝が27日に行われ、ドニプロ・ドニプロペトロウシクとセビージャが対戦した。
クラブ史上初のEL決勝進出を果たしたウクライナのドニプロと、昨年王者で4度目のEL制覇を目指すスペインのセビージャが、ポーランドのワルシャワ国立競技場で激突。
試合は7分、ドニプロの先制で試合が動く。最終ラインのアルテム・フェデツキーからのロングパスをニコラ・カリニッチがヘディングで落とす。走り上がっていたマテウスが反応し、ペナルティエリア内右から折り返しを入れると、中央でカリニッチが頭で押し込みゴールネットを揺らした。
先制を許したセビージャは20分、ホセ・アントニオ・レジェスがエリア手前右から左足を振り抜くが、シュートはわずかにゴール右に外れた。だが28分、セビージャの反撃が実る。エべル・バネガの左サイドからのクロスを、エリア内中央のカルロス・バッカが落とす。それに反応したグジェゴシ・クリホヴィアクがワントラップから右足を振り抜くと、シュートはゴール右隅に決まった。
同点で勢いにのるセビージャは31分、ハーフライン付近のレジェスが前線へスルーパス。それに反応しオフサイドラインぎりぎりを抜け出したバッカが、そのままGKデニス・ボイコもかわし、無人のゴールに流し込んだ。昨年王者セビージャがついに逆転に成功した。
しかし、ドニプロも意地を見せる。37分、イェブヘン・コノプリャンカがエリア手前左からミドルシュートを放つ。枠の右上隅を突くも、GKセルヒオ・リコがわずかに触り、ゴールを防がれた。すると44分、エリア手前左で獲得したFKから、ルスラン・ロタンが直接狙うと、これが枠の左隅に決まり、ドニプロが同点に追いつく。前半は結局、両チーム2発ずつ決め、ドローで折り返す。
前半の打ち合いから一転し、後半は拮抗を見せるが、74分にセビージャが均衡を破る。ビトーロのスルーパスに反応したバッカがエリア内中央へ抜け出し、ダイレクトで左足を振抜くと、ゴール右に突き刺さった。
再びリードを許したドニプロは76分、アルテム・フェデツキーがエリア内右からシュートを放つも枠の右。セビージャは79分、ステファヌ・エムビアの右サイドからのクロスに、中央でフリーのバッカがヘディングで合わせるが、ボイコの好セーブに阻まれる。
このままドニプロの反撃も実らず、試合はタイムアップ。セビージャが3-2でドニプロに勝利を収め、昨年に続きEL2連覇を達成した。セビージャは、UEFAカップとELで史上最多の4度目の優勝となった。
【スコア】
ドニプロ 2-3 セビージャ
【得点者】
1-0 7分 ニコラ・カリニッチ(ドニプロ)
1-1 28分 グジェゴシ・クリホヴィアク(セビージャ)
1-2 31分 カルロス・バッカ(セビージャ)
2-2 44分 ルスラン・ロタン(ドニプロ)
2-3 73分 カルロス・バッカ(セビージャ)