豪快なガッツポーズを見せたクロップ監督 [写真]=Getty Images
大逆転でリヴァプールをヨーロッパリーグ(EL)準決勝へと導いたユルゲン・クロップ監督。古巣ドルトムント相手に劇的な勝利を収めたことで「何故だかわからないが、右腕が痛いよ」と喜び疲れたようだ。ドイツ誌『kicker』日本語版が伝えた。
リヴァプールは、14日に行われたEL準々決勝セカンドレグで、日本代表MF香川真司の所属するドルトムントと対戦。開始5分にヘンリク・ムヒタリアン、9分にピエール・エメリク・オーバメヤンに失点を喫し、早々に2点差を付けられると、リヴァプールは反撃できないまま前半を折り返した。これにはクロップ監督も「ハーフタイムでは頭を下げないようにするのに苦労した」という。だが、指揮官のその想いは選手たちに届き、リヴァプールは息を吹き返す。
後半開始直後の48分、ディヴォック・オリジが1点を返して、幸先良いスタートを切った。だが、57分にマルコ・ロイスのゴールでドルトムントに再びリードを2点とされる。それでも、リヴァプールは諦めていなかった。66分、フィリペ・コウチーニョの得点で再び反撃の狼煙を上げると、78分にママドゥ・サコのゴールで同点とし、試合は振り出しに。これには普段からリアクションが激しいクロップ監督も右手を突き出して豪快なガッツポーズを見せた。
しかし、このままではアウェーゴール差で敗退となるため、あと1点が欲しいところ。すると勢いに乗ったリヴァプールは後半アディショナルタイム突入直後、デヤン・ロヴレンが頭で押し込んでついに逆転に成功。このまま4-3で勝利を収めて、2試合合計5-4でELベスト4進出を果たした。
「とても激しい、そして素晴らしい夜となったね。信じられないよ」と大逆転勝利にご満悦のクロップ監督。「我々は良いところをみせようと思っていたのだが、選手たちはそれ以上のものを見せてくれた」と、勝利への想いに応えてくれた選手たちを称えた。
「欧州サッカーの素晴らしさを目にしたね。ここで起きたことは、ほとんど信じられないようなものだったよ。最後までもつれ込んだ試合だったが、勝利にはふさわしかったとは思う。ただ確かにアディショナルタイムでゴールを挙げるというツキにも恵まれたがね」と喜んだものの、激しいリアクションが続いたせいか「何故だかわからないが、右腕が痛いよ」と劇的な展開に自身も疲れたようだ。
EL準決勝の組み合わせ抽選会は15日に開催。なお、リヴァプールは次戦、17日に行われるプレミアリーグ第34節でボーンマスと対戦する。
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By kicker日本語版