ヨーロッパリーグを制したモウリーニョ監督 [写真]=UEFA/UEFA via Getty Images
周到な準備と緻密な戦略。それが、マンチェスター・Uのヨーロッパリーグ(EL)制覇の秘訣だったようだ。同クラブを率いるジョゼ・モウリーニョ監督が母国ポルトガルのメディアのインタビューに応じ、アヤックスとのEL決勝で用いた作戦の一端を明かしている。14日付のイギリス紙『ミラー』が報じた。
モウリーニョ監督はイングランド国内のクラブと対戦する際、通常2、3本のビデオを見るという。しかしアヤックス戦の前には、「全部で8本見た。イングランドのチームであれば、すでに相手のことをある程度知っているが、ヨーロッパのカップ戦では状況が違ってくるからね」と、相手の分析に普段の倍以上の時間を費やしたそうだ。
「対戦相手の分析は、私の中では重要なキーだ。なぜなら、その分析が私の練習メニューやゲームプランに影響を及ぼすものだからだ」とも語ったモウリーニョ監督。分析の結果、アヤックスのパス回しを、センターバックでプレーするコロンビア代表DFダビンソン・サンチェスから始まるように仕向けたという。テクニックに難のある選手に意図的にボールを持たせることでミスを誘発し、相手が得意とする正確で早いパス回しを封じる狙いがあったようだ。
「私にとって美しさとは、相手にやりたいことをさせないことだ」と自らの哲学を明かしたモウリーニョ監督は、選手たちにアヤックス対策を徹底。その結果、マンチェスター・Uは2-0の完勝を収めて、優勝の栄冠を勝ち取ることができた。
モウリーニョ監督体制2年目となる来シーズンも、指揮官の優れた手腕がタイトル獲得のカギを握ることになりそうだ。
(記事/Footmedia)
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