今季限りでのアトレティコ退団が決まっているフェルナンド・トーレス [写真]=Getty Images
6シーズンぶり2度目の優勝を狙うアトレティコ・マドリードと、大会初制覇を目指すマルセイユが激突する、ヨーロッパリーグ(EL)決勝。16日に行われる大一番に向けて並々ならぬ意欲を燃やしているのが、今シーズン限りでアトレティコ・マドリードを退団する元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスだろう。
2007年7月、カンテラ(下部組織)時代から12年間に渡って過ごしてきたアトレティコ・マドリードを退団したF・トーレスは、2015年1月にサポーターの熱烈な歓迎を受けて古巣へ復帰。自身がリヴァプール、チェルシー、ミランとビッグクラブを渡り歩いた7年半の間に、アトレティコ・マドリードはリーガ・エスパニョーラやELを制覇するほどの強豪へと変貌を遂げた。しかし同選手が復帰を果たしてからの3年間、クラブは一つもタイトルを獲得できていない。
アトレティコ・マドリードでタイトルを獲得する最後のチャンスを前に、F・トーレスは「決勝まで来たら、勝つ方がいいに決まっている。しかし、結果はやってみないと分からない」としながらも、有終の美を飾りたいという強い思いを示した。
「自分がまだアトレティコのファンに過ぎなかった幼い頃、チームがトロフィーを獲得するのを見てきた。それはプロになってからもあったけど、自分はクラブから離れたところにいたんだ。それだけに、このクラブに戻ってこられたこと、このチームで優勝を狙えること、それら全てがフットボールからのプレゼントだと思っている。自分に欠けているのはアトレティコでのタイトルだけだ。獲得できれば本当に特別なものとなることは間違いないよ」
そしてF・トーレスは、EL決勝に全神経を集中していることで、アトレティコ・マドリードとの別れをそれほど考えずに済んでいることを告白した。
「ここ数週間で最もポジティブに思えるのは、決勝に進出したことによって『アトレティコでの時間が終わる』という自覚症状を和らげてくれていることだ。非常に重要な試合が控えているので、自分のことは二の次になるからね。『ここでの練習ももうすぐ最後になる』とか、『このスタジアムでプレーするのも最後になる』といったことを考えている余裕はない。決勝から数日経った頃、本当に終わりが来るという実感が沸いてくるんだろうね」
アトレティコ・マドリードで過ごした日々について「謙虚さ、努力、献身、支援といった、人生にとって重要な価値を教えてもらった」と感謝を述べているF・トーレス。愛するクラブでのタイトル獲得という悲願達成なるか、EL決勝では一挙手一投足に注目が集まる。
文=北村敦
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