24日に行われるヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント・プレーオフのセカンドレグでは、ナポリがホームにバルセロナを迎える。
17日にバルセロナのホーム、カンプノウで行われたファーストレグは、1-1のドロー決着。“優勝候補”同士の大一番について、知っておきたい7つのトピックを紹介する。
■カギはフィニッシュの精度
スコアこそ1-1だったファーストレグだが、シュート数ではナポリの4本に対して、バルセロナが21本と圧倒。しかし、ナポリは4本全てが枠内シュートだった一方、バルセロナの枠内シュートは5本だけだった。
『wyscout』によるとこの試合のゴール期待値(xG)はバルセロナが1.85、ナポリが0.96で、データでいくとバルセロナが2-1で勝っていてもおかしくない内容だった。しっかりとチャンスをものにしたナポリと、チャンスを決めきれなかったバルセロナ。セカンドレグでも引き続きシュートの精度が結果のカギを握っている。
■リーグ戦で快勝のバルサと引き分けのナポリ
週末のリーグ戦で、アウェイでカリアリと対戦したナポリは、怪我人の影響もあって今シーズン初めて3-4-2-1の布陣を採用。先制を許しながらも、87分にこの試合がナポリでの公式戦50試合目だったヴィクター・オシムヘンのゴールで何とか追いつくという苦しい展開で、勝てば首位浮上というチャンスを逃してしまった。
一方、バルセロナは敵地メスタージャでのバレンシア戦という簡単ではない試合に臨んだが、結果は4-1の快勝だった。これでバルセロナはリーガで9試合負けなし。しかも、加入からゴールがなかったピエール・エメリク・オバメヤンがハットトリックと覚醒したことは、勝利という結果より大きいと言えるかもしれない。
■バルサの選手たちは休日返上で練習
スペイン紙『スポルト』などによると、バルセロナのシャビ監督は、22日火曜日は選手たちにオフを与えたが、メンフィス・デパイ、クレマン・ラングレ、セルジ・ロベルト、ロナルド・アラウホ、エリック・ガルシア、フェラン・トーレス、セルヒオ・ブスケツ、ダニエウ・アウヴェス、ルーク・デ・ヨングの9名がオフを自主返上して練習に参加したようだ。
なお、ダニエウ・アウヴェスはELのメンバーに登録されておらず、ナポリ戦に出ることはできないが、負傷していたセルジ・ロベルトはフィールドワークを再開し、メンフィスとラングレは復帰の最終段階にあるという。いずれにせよ、選手たちのナポリ戦への士気は高いと言えそうだ。
■ナポリの注目は両サイドハーフと左SB
怪我でアンドレ・フランク・ザンボ・アンギサや、スタニスラフ・ロボツカ、イルビング・ロサノらを欠くナポリだが、イタリアメディア『Tuttonapoli.net』によると、この試合ではロレンツォ・インシーニェとマッテオ・ポリターノに復帰の可能性があるようだ。ただ、両サイドにこの2人を起用できることが理想ではあるが、左右両方でプレーできるエリフ・エルマスもいるため、どちらか片方の起用も考えられる。
また、ファーストレグでは左サイドバックに守備力のあるフアン・ジェズスを起用したスパレッティ監督。これを再び繰り返すのか、マリオ・ルイを起用するのかで、ナポリのゲームプランが分かるだろう。
■裁くのはロシア人レフェリー
この試合の主審は、モスクワ出身のセルゲイ・カラショフ。1979年生まれの42歳で、普段は弁護士として働いている。この試合がEL通算31試合目で、UEFAコンペティションはこれが記念すべき100試合目のジャッジとなる。
これまでナポリの試合は3試合で主審を務め、ナポリの1勝2敗。一方、バルセロナの試合は4試合で、バルセロナの3勝1分けと、バルセロナはカラショフが主審を務めた試合で負けたことがない。
■4万1000人が観戦
イタリアでは17日にスタジアムにおける観客制限が50%から75%に引き上げられた。これを受け、試合が行われるナポリのスタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナでは4万1000人がスタジアムでの観戦を許されることになる。
イタリアでの報道では、チケットは順調にソールドアウトに向かっており、大勢の観客はナポリの選手たちの後押しになるはずだ。
■予想オッズは?
英国大手ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』によるこの試合の勝利オッズ(日本時間24日16時時点)は、ナポリが「2.75倍」、引き分けが「3.4倍」、バルセロナが「2.5倍」となっており、若干ながらバルセロナが上回っている。
しかし、ベスト8進出のオッズではナポリが「1.8倍」、バルセロナが「1.91倍」と、ナポリに分があると見られているようだ。なお、大会優勝のオッズは、バルセロナがセビージャに次ぐ2位タイとなる「9倍」、ナポリは5位となる「13倍」となっている。優勝候補同士の対戦では、どちらが先に駒を進めるだろうか。
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By サッカーキング編集部
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